鋭い眼光と威厳で忍び寄る厄災を追い払う
鋭い眼光を漲らせ、あたり一面に猛々しい威厳を示す龍と虎。古来、悪災除祓の象徴として崇められてきた双璧の題材が一堂に揃った厄除開運作品。虎につきものの竹は驚異の成長力で知られる吉木で、朱竹は中国・延平山に生息する「福・寿・財」の三徳を宿すものとして崇められてきました。それぞれが左右を睨みつけ、忍び寄る悪災をことごとく追い祓い、貴家をしっかりと守護してくれることでしょう。

◆「虎」は商売繁盛を招き入れる神獣
キトラ古墳の壁画に描かれているように、虎は古代より風水四神の西の方角を守護する神獣として崇められてきました。太い足、鋭い眼光、威風堂々とした威厳をもつ厄除け題材としても知られ、子供を守る象徴としても知られています。家の中心に飾ることで、四方八方から忍び寄る厄災を追い祓ってくれることでしょう。

◆「龍神」があらゆる災いをことごとく追い祓う
「龍に九似あり」とされ、角は鹿、頭は駱駝、眼は兎、体は大蛇、腹は蜃（この場合の蜃は蛤ではなく蛟の意）、背中の鱗は鯉、爪は鷹、掌は虎、耳は牛にそれぞれ似るとされ、口辺に長髯をたくわえ、喉下には一尺四方の逆鱗があり、顎下に宝珠を持っていると言われる龍は、神仏の化身として崇められてきました。また五本指の龍は中国では皇族しか飾ることが許されなかった最高位の龍神です。

◆歳寒の三友「松竹梅」は最吉祥の題材
千年の寿を保つという長寿の象徴「松」と、新春にどの花よりも先駆けて可憐な花を咲かせる強靭さと、生め・産めの子孫繁栄にも通じる「梅」、一日に数十センチも成長する驚異の生命力を持つ「竹」は、ともに古来「歳寒の三友」と称えられてきた最吉祥の題材です。