開発者の声

憧れて採用した、バッファローカーフ
【ピアス】シリーズに使用している革は、KNOXが初めて出会った運命の革です。
バッファロー(水牛)カーフには、牛革カーフにはない、表情があります。カーフとは仔牛の革の事ですが、牛革カーフの場合、スベスベとなめらかで、あまりシボやシワ等の表情が見えません。
しかし、バッファロー(水牛)革の場合、カーフとしてのなめらかさの中に、特有のシワのような表情がある。
この表情に憧れて、この革を採用しました。発売以来、変わらず同じタンナーのバッファローカーフを使用しています。KNOXをご愛用のお客様は、革の素材の良さを見抜いてくださる。だからこそ、革の中の革を探してきて、丹精込めて商品作りをする気持ちが強くなります。
【ピアス】シリーズ発売から約20年、お客様から変わらず愛され続けている理由のひとつに、革本来の素材の魅力もあるのではないでしょうか。
KNOXが初めて出会った運命の革・・・
最初に使用したのは【ピアス】シリーズの手帳でした。

実は作るのが難しい
【ピアス】シリーズの「ペンケース」は、側面の丸みを自然なカーブに仕上げるのが、非常に難しいです。
側面のカーブ部分は普通のミシンでは縫うことが出来ないため、独自のミシンを使用します。ここは職人の腕の見せ所で、熟練の技術がある限られた職人でないと、理想通りに縫い上げることはできません。
また、このペンケースの特徴である「立つ」というかたちにも、この部分の縫製技術が大きく関わっています。立体的に縫製しているから、机の上に置いたときに、コロンと横にならずに自立します。だから、ペンの出し入れがし易い。
見た目だけでなく、機能的にも優れたこのペンケースは、素材、形ともに、ペンケースの完成形ではないかと自負しております。
使うことで、育つ革
【ピアス】シリーズで使用している革は、手に持って、毎日使う、これだけで育っていく革、というのも特徴です。
その人の体温や適度な湿気が革に伝わり、艶が上がります。
使い込むことで育っていきますので、ぜひ毎日使ってあげてください。
