きせる
煙管 〜KISERU〜
歴史
きせるの語源はカンボジア語で「管」を意味する「クセル」が訛ったものと言われています。
江戸時代には「客あればお茶より先に煙草盆」という言葉があったように、煙草は人をもてなす役割を持っていたようです。「きせるで一服して、雁首をポンと叩いて気持ちを切り替え次の行動に移る」といった日常の中で区切りをつけて生活していたようです。
刻み煙草を詰めて火をつけるきせるは、紙巻きタバコのような手軽さよりはむしろ、室内で味と香りを手間をかけて愉しみ、ゆったりとした時間を過ごす、大人のための嗜好品なのです。
種類と特長
羅宇きせる
雁首と吸口が真鍮で、間の「羅宇(ラウ)」と呼ばれる部分で構成されているきせるです。羅宇の部分が竹でできているのが代表的です。「ニコチン、タールは冷やされると濃度が薄くなる」という性質を利用し、長い煙道を通すことにより、煙が冷やされ、フィルターを使用するのと同じ効果があります。通気性の良い「竹」を使用しているのもそのためです。
フィルターの役割をする竹の部分は、そのために寿命があり、買い替え、もしくは竹の交換が必要となりますが、金属の羅宇のきせるよりも味がマイルドになります。
延べきせる
全て金属でできた総金属製のきせるです。雁首と羅宇と吸口がわかれていないタイプとなります。
水洗いするだけでお手入れが簡単ですが、真鍮製の場合は錆びやすいので日頃から磨いてください。金・銀・クロームメッキされているものですと錆びにくいです。
長さについて
長さは、長いほど味はマイルド、短いほど味はヘビーになります。初めは一般サイズ(20cm前後)のものをオススメします。
喫い方、メンテナンスについて
きせるの喫煙方法、お掃除やメンテナンスにつきましては、きせるガイドをご覧ください。
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