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金属棒からの削り出しボールペン
「無垢」
ペン工房キリタで安定した人気を誇る2つのペンに、シルバー925ボールペンとベークライトボールペンがあります。
この2つの製品の魅力を合体させた物が、今回発売する「無垢」シリーズのボールペンです。
シルバー925とブラス(真鍮)の無垢棒を、卓上旋盤を使って、キリタの職人加川が、1本ずつ形を削り出してペンに仕上げています。 |
シルバー925の魅力は、メッキや塗装・クリアなどの表面処理をしない金属素材の風合い。
そしてベークの魅力は、樹脂の無垢棒を1本ずつ削り出して作られる手作りの質感です。
その2つの魅力に、金属の固まりとしての重量感が加わってできた製品です。
今回はシルバーの他にブラス(真鍮・黄銅)の棒材からも製作しました。 |
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棒の状態から削るのは、内側は回転メカと芯の入る分の穴だけ。
外観も最低限の削りだけで、先金や中間リングも一体の削り出しです。
最低限の穴だけを空けることで、ガッツリと肉厚を残し、過去にないずっしりとした重量感を実現しています。
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今回、使用する素材として銀無垢材と真鍮(黄銅)無垢材を、ペンの形状として全体にカーブがかかった物とストレートのままの物の、合計4種類を用意しました。
カーブ、ストレート共に縦目のマット仕上げとなります。
(2000年12月に仕様変更をいたしました。)
どちらも表面はメッキもクリアもしていませんから、素材の味わいがそのまま伝わってきます。
銀は勿論、真鍮も使っていくうちに若干変色をしてきます。
また、どちらも柔らかい金属ですので、小キズはつきやすいです。
常に磨き上げて使うも良し、経年変化を楽しみつつ使って行くも良しです。
(研磨剤入りの磨き布を同梱してありますが、磨きすぎると、マットの目が薄くなる場合があります。) |
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また、同じペンを2本買った場合、並べてみるとカーブの形が微妙〜〜に違ってたり、手作業で施したマットが見た目をいびつに感じさせたりするかもしれません。(実際には真円が出ています。)
全て手作業で製作しているが故の個体差=世界に1本の味わいと思ってください。
一見して別部品に見える先金やリングも、実際は最初の無垢棒から一体で削り出しています。 |
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ぱっと見た第一印象は、実にシンプルでなんの特徴もないペンでしょう。
長さ135mm、太さ10mmは、最も平均的な数値であり、形状にもはっきり言ってなんの特徴もないオーソドックスな形です。
しかし実際に手に取ってみた時、まず手のひらに伝わるずっしりとした重さにビックリすると思います。
ちょっとした文鎮のような重みがあります。
正直、長時間書き続けることはきついかもしれません。
ただ、重量バランス的には、回転メカが格納される後軸の方が深い穴を空けてあるため若干軽く、先軸の方がより重いため思ったほど書きにくくはありません。 |
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ちなみに重量を他のペンと比較してみると、
ラミー2000:21g
キリタケーファー:36g
キリタシルバー925:32g
に対し
無垢シルバー:76g
無垢ブラス:63g
と圧倒的です。
右手でペンの端を持って、左手の手の平をぺんぺんと叩いてみてください。叩かれるその痛い感触が、中身の詰まった重い金属を実感させます。 |
確かに最初に感じるのは重さかもしれませんが、落ち着いてなぜ回していると感じるのは、その素材感です。
メッキも塗装もクリアもしていない銀と黄銅の触感は、独特です。
先ず感じるのはヒヤッとした金属の冷たさ。そしてその後に銀や黄銅独特の柔らかさや暖かさを感じます。
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最初に冷たさを感じ、その後に暖かさを感じるというのは不思議に思うかもしれません。
触った瞬間に金属としての冷たさはあっても、それは他の金属、例えばクロームメッキ品のような冷たさではなく、銀と黄銅は他の金属に比べると柔らかく、そして暖かい感じがするのです。
熱伝導率も高く、さらに握っていると、手のぬくもりが伝わってだんだんと暖かく感じられます。 |
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管楽器店や仏壇屋などに必ず置いてある定番品です。
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豪華ギフトボックスに入れてのお届けとなります。
(ボックスの色は写真と異なる場合がございます。) |
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