◇針の回しかたについての注意点◇
ゼンマイ式の場合、逆回転は避けてください。
械式時計の場合、特にテンプ式は、針の逆回転をしてはなりません。
これは針を逆回転すると、歯車を伝わってテンプに連動するガンギ車が逆回転するおそれがあるからです。
ガンギ車は精密に歯車をきってあります。それが逆回転し、アンクルと不自然に接触して
ガンギ車を傷める可能性があるからです。
ガンギ車を傷めると、時計の秒の運針に影響が出るだけでなく、止まる可能性もあります。
機械式時計の針の逆回転は絶対に避けてください。
◇止まっていたオートマチック時計をつけて振ってもすぐ止まってしまう場合◇
一度、手で竜頭を40回くらい回して、ゼンマイを巻いてください。
オートマチック時計とは、腕にはめているだけで、自動でゼンマイが巻かれていく時計をいいます。
また、竜頭部分で手動でゼンマイを巻くことが出来るものもあります。
自動巻き上げでは、朝起きてから夜寝る前まで1日中、15時間くらい付けていて、1日保つ程度
自動的に巻きあげられます。
止まっているオートマチック時計は、ゼンマイが完全にほどけているので、すこし振ったくらいでは
ゼンマイが巻けず、動作を維持できません。
ですから、止まっている時計を付ける場合、竜頭で30〜40回くらい巻くことをおススメします。
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