ゆかたの時の補正は、初心者にとっても、着付けや帯結びを難なくこなす中上級者にとっても正直言って鬼門です。なにしろ暑い時期のこと、できれば身につけるものはできるだけ少なくしたい、と思うのが人情です。
…「着物じゃないんだし、もともと湯上がりに着たものなんだから、よけいな補正なんかしないで、さっとはおるものよ」…
この言葉どおりにやって、着姿がばっちり決まるのは、かなりの上級者です。
また…「適当にタオルを腰にまいておけばいいのよ」…
これも、お手軽そうですが、初心者にとっては案外難しい。
へたに巻いたりすると、表にひびいて妙なところがぽっこりでたり、なんだか帯の下がごわごわしたてなんとも着心地が悪くなったり、果ては巻いたはずのタオルがずれて補正の意味もなくなったり、となかなか思ったようにはいかないのが現実です。
 (1)2つのパットを少しずらして重ね、お尻の上にのせるようにからだの後ろからあてます。 |  (2)両サイドについたひもを前にまわして、からげるか、軽く結びます。 |
 (3)あまった紐は脇に回して適当に始末すればOK! |  (2)のときに、とくに腰のくびれが大きくある方は、上の写真のようにヒップパットを折り曲げると、より効果的にウエストの補正ができます。 |