Version 1.1 ボロンナイトライド
除電系のナノマテリアルとして、カーボンナノチューブに匹敵する能力をもつボロンナイトライドを新たなに加えました。
これにより洗車後の洗いあがりがよりシルキーに感じ、走行中の静電気を除電させる効果があります。
最先端のナノマテリアルを製造途中に分散に成功させました。
香料追加
Dior (ディオール) SAUVAGEをイメージした弊社香料“DS”にて香りづけを可能としました。
融雪剤?花粉?樹液?鳥糞?
大きな声で言いたくありませんが効果抜群。
1. 金属モールやガラスに反応しないカラクリ
我々が次に重要としたのがガラスや金属部分に対してセーフティであること。
これは界面活性剤にヒミツがあります。
しかしながら、塗装表面の無機付着物(スケールや鉄粉)に対しては
フォームガンによる液剤の滞留があれば効果を発揮します。
一見この矛盾する作用を可能としたのが今回の最大のデベロップになります。
これを全て日本製で実現できた初のケースであると弊社は考えています。
2. 過剰な界面活性剤が嫌いな弊社が選ばざるを得ない"特殊な界面活性剤"
この製品のもう一つの開発ストーリーは弊社が「リンスレス」の洗車剤を開発していたことにも由来がします。
一般的なリンスレスの溶剤は、界面活性剤に対して乳化剤と若干のシリコン(多くの場合はジメチコン)を加えて滑りとその洗車で着いた傷を埋める作用と光沢を出す為の光沢剤として配合されています。
弊社ではこれを官能基が一切入っていない低質なシリコーンによるミルフィーユ被膜の誘発と捉えており、市場にあるリンスレスウォッシュとは全く異なるコンセプトの製品の開発に着手していました。
そのコンセプトとは塗装表面に残留しにくい界面活性剤を用いて、
泡状の状態で塗装表面に噴霧をし、マイクロファイバーで泡のままクロスで汚れを回収させる手法にて、
さらには酸性または無機物に反応するキレート剤を添加(いずれもフッ酸は一切含まない)して
シミやスケールを除去しながら水を使わずに洗車を可能とする「リンスレス」を開発していました。
これは屋外での水を使った洗車が規制される欧米市場向けへの開発として行われてきました。
その時に海外市場での開発部がいくつか発見した特殊な界面活性剤。
この数種類の中に大きな答えが隠されていました。
私はその界面活性剤を何とか日本で製造できないものかと某大手薬品メーカーに直談判をしました。
答えは予想していましたが「コストが2倍以上かかるし、過去に例がない。」とのこと。
界面活性剤がシャンプー内で多いことで生じることは必要以上に塗膜に残留するということ、
ミルフィーユ現象を助長させる可能性が高いということ、泡切れが悪いこと。
なので弊社では俗にいうヌルヌルとした量の界面活性剤の添加やさらに増粘剤や発泡剤、
界面活性剤と共に塗装表面に残留しやすい着色料(特に蛍光着色料)は入れないようしています。
そんな弊社でさえも前述のカラクリがつまった界面活性剤の性能を目の前にした時に、自分たちが持っている固定概念が一気に崩れたのを覚えています。
その答えが"陰イオン界面活性剤"と”非イオン界面活性剤”のダブル界面活性剤の同時使用。
これにより酸性であっても安全でありながら、汚れの9割を触らずとも分解できるパフォーマンスをもたらします。