石州半紙/紙・文具の専門店ミフジ

せきしゅうばんし
石州半紙
石州半紙と書いて「せきしゅうばんし」と読みます。
地元産の良質な楮を原材料に漉かれ、微細かつ強靭で、すがすがしく幽玄な趣を持ち、
長期保存に耐えうる品質が特徴です。
かつて大阪商人が石州半紙を帳簿に用い、
火災の時にいち早く井戸に投げ込んで保存を図ったなど、
その品質の良さを物語る逸話には事欠きません。
1969年(昭和44年)に国の重要無形文化財に登録された「石州半紙」(せきしゅうばんし)は、
2009年(平成21年)にもユネスコ無形文化遺産の保護に関する条約
「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に記載(登録)され、
2014年にも本美濃紙・細川紙と共に、
ユネスコ無形文化遺産の「和紙 日本の手漉和紙技術」で石州半紙は、再登録されました。
石州半紙の技術・技法は、
現在も、石州半紙技術者会(現在は会員4名)の職人さんの手によって保持され、
受け継がれております。
こちらの商品は、川平正男氏の手によるものです。

【石州半紙(せきしゅうばんし)の製造方法】
1、原料は、こうぞのみであること
2、伝統的な製法と製紙用具によること。
1.なぜ皮作業を行い煮熟には草木灰またはソーダ灰を使用すること。
2.薬品漂白を行なわず、填料を紙料に添加しないこと。
3.叩解は手打ち、またはこれに準じた方法で行うこと。
4.抄造は「ねり」にとろろあおいを用い竹簀による流漉きであること。
5.板干しまたは鉄板による乾燥であること。
3、伝統的な石州半紙の色沢、地合等の特質を保持すること。
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