木曽を源流とする木曽川の伏流水や地下水に恵まれ、古来より酒造りも盛んであった城下町犬山。
この恵まれた土地に盛田金しゃちビールの工場はあります。
盛田金しゃちビールが設立されたのは平成8年。だが、この歴史を語る上で忘れてはいけない記録がある。それはグループ企業の祖先、盛田家11代・久左衛門の存在である。文明開化から間もない明治17年、すでに「三ツ星ビール」を試醸したというのだ。しかしながらこのビール事業への挑戦は夢半ばで途絶えてしまう。
それから100年のときを経て、祖先の成し得なかった夢を引き継ぎ、その遺伝子を「継続と革新」という理念として再出発することとなりました。
それは「常に高品質なビールを製造し、大手ビールにはない品質と特徴のある革新的なビール造り」という金しゃちビールの根源となっています。
盛田金しゃちビール工場長「山口司」。
彼が目指すのは食事の邪魔をしないマイルドで優しい味わい、それでいて飲み飽きすることのない懐の深いビール。のどごしを楽しむのではなく、味、香り、色をじっくりと楽しむことができる本場仕込の骨のあるビールを造りたい、それが彼の信念。
金しゃちビールが手本としているのは本場ドイツビール。
麦芽、ホップ、酵母、水だけを原料にビールを醸造せよ、という「ビール純粋令」に、今でも忠実にビール造りを行っているその精神に共感したからである。
ビールの根幹となる麦芽とホップはヨーロッパ産を使用。そこに名古屋らしさを織り込むため、木曽川系の地下水を使用し、厳しい品質管理のもとにビールを醸造しています。
味の根幹となる麦芽とホップはヨーロッパ産を厳選。もちろん銘柄によって使う麦芽、ホップはそれぞれ異なり、それぞれにこだわる。 |
工場の敷地内で汲み上げる木曽川水系の地下水で仕込む。
写真は発酵の状態を確認する職人。 |
しっかりと衛生管理のなされた室内にあるタンクで静かに熟成、出荷のタイミングを待ちます。 |
出来立ての生きたビールを味わってもらうために無濾過でボトリング。品質を守るため冷蔵室にて温度管理を徹底。チルド配送で出荷しそのままの味をお届けしています。
写真は生樽用冷蔵庫。
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金しゃちビールは今までに、インターナショナルビアコンペティションを筆頭にさまざまなコンテストで各銘柄が栄誉ある賞を獲得。
それはひとえに「美味いビールを造る」ため品質本位で真面目にビール造りと向き合ってきた結果である。
日本地ビール協会主催。ビールの品質向上と地ビールのPRを目的に1996年より開催している日本で最も歴史のある地ビール審査会。日本のビールはもちろん、海外で販売されている世界のビールを対象にしたコンペ。
受賞暦
年 |
スタイル |
賞 |
銘柄 |
2011年 |
ブルード・ビール部門 |
金賞 |
プラチナエール |
2010年 |
ジャーマンスタイルピルスナー部門 |
金賞 |
青ラベル ピルスナータイプ |
2009年 |
インペリアルスタウト部門 |
金賞 |
インペリアルチョコレートスタウト |
2008年 |
デュッセルドルフスタイルアルトビール部門 |
金賞 |
赤ラベル アルトタイプ |
2007年 |
ジャーマンスタイルピルスナー部門 |
金賞 |
青ラベル ピルスナータイプ |
2006年 |
ジャーマンスタイルピルスナー部門 |
金賞 |
青ラベル ピルスナータイプ |
1998年より開催されている、日本及びアジアで販売されているビールを対象としたビール審査会。国際標準化されている「スタイルガイドライン」に基づき、味・品質・香りなどの観点から総合的に行われています。
受賞暦
年 |
スタイル |
賞 |
銘柄 |
2012年 |
ケルシュ・アルト部門 |
金賞 |
プラチナエール |
2009年 |
ケルシュ・アルト部門 |
金賞 |
赤ラベル アルトタイプ |
2007年 |
スペシャルビール部門 |
金賞 |
金しゃち名古屋赤味噌ラガー |
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