醸造元の諸橋酒造さんは1847年の創業です。

蔵のある新潟県栃尾市は四方を山で囲まれ、冬の寒さと降雪量の多さで新潟県内でも有数の豪雪地です。
しかしながら厳しい寒さは酒造りに大敵な雑菌の繁殖を抑え、発酵の温度管理がし易くまた、山に残る雪どけ水は地層から染み出し酒造りに適した仕込水となります。
柔らかな軟水で仕込まれた清酒は、口にすっと馴染み、ふくよかながらキレのある味わいとなります。辛口ファンが愛してやまない新潟酒なのです。

栃尾市は歴史資産にも恵まれたところで、群雄割拠した戦国時代に越後が輩出した英雄、上杉謙信は多感な青年期を栃尾で過ごしました。その当時、元服名で長尾景虎と名乗っていました。その後、越後平定のため栃尾を発ち国主となり関八州の大主へとなり、その偉業は清廉な人柄と共に現代まで英雄として語り伝えられています。
今でも栃尾には景虎の事跡が数多く残されています。　『越乃景虎』はこの地とこの歴史との縁によって名づけられました。 （諸橋酒造さんより抜粋）