工具「ちょっとしたお話」
トルクス(へクスローブ)ねじ

最近「トルクス」ねじが普及しています。
確実なトルク伝達の特徴から、クルマでは振動などで緩んではいけない重要な箇所に使用されています。
この用途とは別に、開けてほしくない箇所、例えばガスメーターボックスには中央部に丸型の突起物のある、いじり止めのトルクスねじが使用されています。
しかし、これだけトルクスレンチが普及してくると、いたずら防止効果が薄れており、いじり止め目的の使用は、これから衰退するかもしれません。
今後増えていく用途としては、ズバリ「プラスねじ」の代用だと考えられます。
ねじの径が小さくなるにつれて、ドライバーでは回す際カムアウト(上昇する力)が発生し、ねじ溝を壊す確率が高くなります。
トルクスでは、その欠点を補えますので、ライセンス云々の問題はありますが、マイクロねじ=トルクス(へクスローブ)
という構図が出来上がるでしょう。
※ご注意
1.いじり止めトルクスレンチさえあれば、通常のT型トルクスねじにも使用出来るので万事OKと思いきや、穴のあいた分強度が劣りますので、通常のねじには、穴のあいていないレンチの使用をお薦めします。
■ヘクスローブドライバー
軸先端は六角曲面形状。ヘクスローブ・ネジ(トルクス・ネジ部品)の作業にハンドル付で効率向上を実現。 |

コーケンのトルクスTORX(R)#1ライセンス製品や特殊ドライバーを数多く取り揃え、下記からご希望のタイプをお選びできます。タンパープルーフ・トルクスネジ(いじり止め付き)は、非対応(穴なし)に比べ強度が劣りますので、通常のトルクスねじには穴のない非対応がお薦めします。

ヘクスローブドライバーは、市販されているヘクスローブ付ネジ部品に適合しています。ヘクスローブ付ネジ部品は、JASO自動車規格などで規格化されています。 | 特徴 | ヘクスローブ付きネジ部品と締め付け工具は、軸に平行な側面ではまり合うため、締め付け時の滑り及び工具の外れ(カムアウト)がなく、確実な締め付けができる。 広い面で理想的な角度でトルクが伝達されるため、トルク伝達に附随したネジ部品の形状のくずれがない。同様の理由から締め付け工具の割れや摩耗が少なく、工具の寿命が著しく延びる。 以上のように締め付け上のトラブルが排除され、トルク伝達が有効かつ安定するので、高速締め付けにおいて特に効果が大きい。 | | TORXおよびトルクス は、アキュメント・インテレクチュアル・プロパティズ LLCの登録商標です。メーカーによっては、「ヘックスローブ」、「へクスローブ」と呼ばれることもあります。 |
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