「ラムしゃぶ」のふる里は北海しゃぶしゃぶ羊肉は牛肉、豚肉、鶏肉に比べて日本ではあまり馴染みのない印象があります。ですが、北海道民は古くから羊肉を比較的よく食べてきました。大正時代に国策で羊毛生産のために札幌市や滝川市に種羊場を開設したため、羊毛生産の他に羊肉料理の文化が根付きました。
そこで生まれたのが「ジンギスカン」です。しかし、当時は羊毛生産が第一の目的だったために生後2年以上の「マトン肉」が料理の主原料でした。「マトン肉」は独特の臭いが強く肉質も固いため羊肉料理はほぼ「ジンギスカン」に限られていました。
弊社の先代はジンギスカンに替わる料理を模索します。肉質に強烈な特徴のあるマトンではなく、臭みも少なく肉質の柔らかい「ラム肉」に目を付けました。「ラム肉」は生後1年未満の永久歯が一本も生えていない状態の羊のことを言います。小ぶりな仔羊はクセがなくとても食べやすい特徴を活かすのは「しゃぶしゃぶ」でした。肉をスライスする厚みや専用のタレ作りに研究を重ねて「ラムしゃぶ」が出来上がります。さらに相棒となる野菜の選定や薬味もできあがり、「北海しゃぶしゃぶ」が誕生しました。創業から50余年が経ち、おかげさまで今は多くの北海道民や道外からのお客様にに愛されて続けています。感謝。 |