今から150年ほど前に日本で発明された「ガラ紡績機」 ガラガラと音をたてながら糸を紡ぐ様子は、機械なのに温もりが感じられ、見ていても飽きることがありません。しかし、より近代的な紡績機に比べれば糸が不均一なので“大量生産の時代”にはそぐわず、次第に廃れていくことになります。
ところが、ワタから糸を作る工程が手紡ぎに近いガラ紡の糸は、本物の手紡ぎ糸と同じような素朴で優しい風合いになることから、近年は大いに見直されています。コットンなのに、まるで毛糸のようなその風合いは、肌に直接触れるストールやタオル、またベビー用品などのアイテムに用いられて好評を得ています。
この糸は、ひとつ屋のガラ紡機で青梅綿を、ゆっくりと時間をかけて紡いだものです。卓上織り機で平織するだけでも、味わい深い作品になります。手織りや手編みだけでなく、さまざまな手芸にお役立てください。
【写真の説明】
ガラ紡糸(綛タイプ)
糸のクローズアップ
糸の太さ(状態)
ガラ紡は糸の太さや撚りが不均一です
平織りした状態(サンプル)
【動画】ひとつ屋のガラガラ紡績機(復元機)
※撮影時やモニターの環境によって、色味が違って見える場合があります。
※ひとつ屋のガラ紡糸は、ふんわりとした弱撚糸です。切れやすいので優しくお取り扱いください。