裏地の役割とは? 必要性を解説します
(動画提供:旭化成(株)様)裏地はなぜ付いているのでしょうか?
- すべりを良くして着用しやすく お受験スーツの場合、多くがジャケットとワンピースを重ねて着用しますが、裏地をつけることによって着たり脱いだりすることが楽になります。
- 静電気が発生しにくく 温度が低い冬などは、生地と生地が重なり静電気がとても発生しやすくなります。
- 着用による型崩れを防ぐ 裏地があることによって、表地を保護し、型崩れを防ぐ役割があります。
ワンピースの裏地は直接肌に触れるので、肌触りの良い優しい裏地は着心地に差が出ます。
すべりが良いことは、とても重要なことです。
中には、袖にだけ裏地を付けているような洋服もあるくらいです。
着やすい服はたくさん着ていただける服になるはずです。
裏地に制電性の役割があることは、重要なポイントです。
裏地に使われる素材は?
裏地の素材は何からできているかというと、多くはキュプラかポリエステルです。よく使用されるキュプラの裏地には、タフタ、ツイル、洗えるキュプラの主に3種類があります。
それぞれこんな特徴があります。



キュプラは主原料が綿であることから、吸湿性に優れ、また繊維中にも水分を多く含み、静電気が発生しにくい特徴があります。
熱伝導率も高い為、肌に触れた瞬間にひんやりとする接触冷感性がある素材です。
滑りが良く、優しい肌ざわり、吸湿性が高く、着心地が良いです。
高級衣料品の裏地として使われています。
繊維としては強度が弱く、水に対し縮み皺が生じるため、家庭洗濯ができません。
一方、ポリエステルは摩擦強度、防シワ性、水洗濯性に優れるため、家庭で洗うことができます。
しかし、キュプラに比べ、吸湿性が少ないためムレ感が起こりやすいため、着用していて不快感を生ることがあります。
風合いが硬く、静電気が起こりやすい素材でもあります。
原料が安価であるため、価格を安く抑えることができます。
洗えるキュプラの裏地も存在します。
キュプラ80%、ポリエステル20%で、キュプラの長所はそのままに、家庭で洗濯しても皺になりにくく洗濯時の収縮を抑えています。
洗濯を繰り返しても縫い目の劣化を抑え、今まで家庭で洗えなかったキュプラとしての欠点を改良し、さらにソフトストレッチ機能も加えた大変優秀な裏地です。
最後に
裏地は身体に触れる物なので、着心地に優れたキュプラが最適です。冠婚葬祭、説明会、面接など長い時間お召しになるものは、できるだけストレスのない着心地優先の裏地をお勧めします。
HIROMI TAKEIでは、全ての商品でキュプラの裏地をお付けしています。
