ロミオとアルフレドが「ヒカリキリエ」ミラーになりました 『ロミオの青い空』×下町金属アート工房! 透明感のある 繊細な 真鍮切り絵
『ロミオの青い空』は、1995年に放送された世界名作劇場シリーズのアニメ作品。
19世紀後半のイタリアを舞台に、家計を助けるため自らを人買いに売り煙突掃除夫としてミラノにやってきた少年ロミオが、親友アルフレドや煙突掃除の仲間たちと助け合い厳しい毎日を乗り越えていく物語です。
ロミオとアルフレドの稀少な金属アート「ヒカリキリエ」アクリルフレーム付き
今回の「ヒカリキリエ」のアートは、『ロミオの青い空』のキャラクターデザインを担当した佐藤好春が描き起こしたイラストの中の1枚です。
『本』をテーマに、ロミオとアルフレドの二人の成長が描かれています。
博学多才で本をたくさん読むアルフレドと、読み書きが出来ず、字を覚え絵本を読むところから勉強するロミオ。対照的でありつつも共通点のある『本』を題材にした印象深いアートです。
窓枠の奥にはアルフレドが読み、ロミオも挑戦したハーマン・メルヴィルの小説『白鯨』のイメージをあしらっています。
ヒカリキリエ ミラー 『 世界名作劇場 ロミオの青い空 -ロミオとアルフレド- 』は、陽が当たると真鍮部分が輝き、アクリルフレームからは背面が透ける、とても空間になじむアート作品です。
ぜひロミオとアルフレドの抒情感のある「ヒカリキリエ」を、ご自宅に飾ってみてはいかかでしょうか。
インテリアにアクセントを加えるA5サイズのアートミラー。
アクリルの枠を含めた全体のサイズは、高さ約19cm・幅約25cmとおおよそB5横置きのサイズとなっています。
製品には壁掛け用のフック付ネジと紐も付属しており、スタンドまたは壁掛けと、お部屋に合ったお好みの飾り方をお選びいただけます。
微細エッチング加工と透明感のある異素材との融合。金属の切り絵「ヒカリキリエ」について
東京都北区にある小さな工場、興栄工業株式会社がつくる、金属のキリエ(切り絵)
〜重厚感から透明感へ〜
興栄工業株式会社は昭和28年創業の、東京都北区にある小さな工場です。創業以来、メッキや金属加工を中心とした喫煙具の製造を行ってまいりました。特にアメリカ製のライターへの加工は弊社の最も得意とするところです。世界的にも有名なライターですが、おおよその幅が40mm、高さは60mmほどの、手の平に収まる真鍮製のライターです。
私たちはこれを一つのキャンバスであると考え、ある時は銀メッキを100ミクロンも厚くつけて重厚感を、またある時はポップなキャラクターで楽しみを提供できるようにと、今まで様々な加工技術を駆使しながら、末永くお使い頂ける製品を作るよう情熱を傾けております。
そのような弊社の金属加工技術を用い、まったく別の製品を作る事ができないかと考え、ありとあらゆる加工を見直しました。色々な金属加工、技法があります。例えば金メッキ一つとっても、弊社の金メッキは純金を使用した金色をメッキする事ができます。
そして、職人が一つ一つ手仕事で磨いた素材の表面は、ミラー仕上げと呼ばれるほどピカピカと輝く製品になります。そのような重厚感のある製品も良いのですが、その重厚感の反対側の製品はできないものか?透明感のある製品を作れないものか?と考えました。
そして幸いにも数々の版元様にご協力いただき、また異素材であるアクリルや鏡などを組み合わせ、独特な雰囲気を持った金属加工品を作る事ができました。
切り絵とは
切り絵とは、紙を切り抜いて人・動物などを表した表現手法。この繊細な伝統工芸は、凝ったデザインや図案を切り取り、重ねた背景とのコントラストによって表現されます。鋏やカッターナイフを使って細部まで丁寧に仕上げられた切り絵は、美しさと繊細さを同時に兼ね備えた芸術作品となっています。
主題は人や動物に加え、花などの植物から風景までとさまざまであり、伝統的な日本文化を象徴するものとして広く愛されています。切り絵は、日本の美しい技術と芸術的な創造力を称える一環として、世界中で高く評価されています。
切り絵の歴史
切り絵は古代から存在しており、その歴史は世界中の様々な文化の中で発展してきました。中でも中国や日本では、切り絵は装飾や宗教的な儀式にも利用され、日本では平安時代の貴族の間でも高い人気となっていました。
切り絵は手作りの作品であり、紙を使って精巧なデザインを作り出すことが特徴です。現代では切り絵は芸術として認識され、展示会やコンテストも数多く行われています。また切り絵は子供たちにも人気があり、創造性と集中力を育む手段としても活用されています。このように切り絵の美しいデザインと歴史的な背景は、今でも多くの人々を魅了しています。
新しい切り絵 微細エッチング加工「ヒカリキリエ」
そのような背景がある中、私たちは自社の金属加工技術を用いて、新しい切り絵「ヒカリキリエ」を作りました。
繊細に描かれた原画は、そのイメージを崩すことなく新しい形へと生まれ変わり、アクリルや鏡などの異素材と組み合わされ、ヒカリキリエは透明感のある不思議な仕上がりとなりました。
透明感のある異素材との融合? パブミラーから転じて…「ヒカリキリエ」の誕生
当初は重厚感のあるパブミラーの製品開発を進めておりましたが、もう少し繊細さや透明感のあるものが作りたいという欲求が湧いてきました。パブミラーは額装された鏡が製品の主体ですが、ヒカリキリエは、エッチングにより背景を切り取った切り絵としての繊細さと、鏡やアクリルのフレームが作る開放的な透明感がイメージできることをブランドコンセプトとしています。
私たちはパブミラーの良さは残しつつ、また異なるイメージが湧くものを開発したいと考え始めました。そのために使った加工技術が、真鍮やステンレスへのエッチング加工の経験でした。
パブミラーとは
パブミラーとは、パブやレストランなどの飲食店内でよく見かけられ、多くは広告や宣伝などの目的に使われる鏡です。壁に飾られたり、またカウンターの片隅にさりげなく置かれたのを見かけたこともあるかもしれません。
パブミラーの役割は主にお酒などの広告宣伝がメインで、それらの商品をPRしつつ、店内の雰囲気をお洒落に彩り、その空間をより一層楽しむための一部として、広く利用されている商品です。
ヒカリキリエの技法:真鍮エッチング加工
真鍮は、美しい外観と優れた耐久性を持つ金属として知られています。エッチング加工は、真鍮の表面にデザインや模様を表現するために用いられる効果的な技術です。以下では、真鍮のエッチング加工について紹介します。
真鍮へのエッチング加工にはいくつかの手法がありますが、最も一般的な方法は酸(塩酸や硝酸液)によるエッチングです。エッチングとは、金属を溶かして模様を表現する技法です。
真鍮の表面にデザインに応じたマスキングを施し、溶かしたい部分と溶かしたくない部分に分け、その後エッチング用の液に浸漬させると、溶かしたい部分のみが溶ける=真鍮の表面にデザインや模様の形の凹凸が生まれる…となります。
真鍮とは、銅と亜鉛の合金であり、高い耐食性と耐久性を備えています。
耐食性が高い、とは腐食に強いという意味ですが、空気中の酸素と結合して自然に保護膜(酸化被膜)を表面に形成します。その特性を生かしたものが、昔航海で使われていた船の装備品です。
これらを始め、年月を経た真鍮はアンティーク調の重厚な雰囲気になります。その風合いや、金色の輝きを持つ趣から多くの方に好まれ、現在でも家具や建築材料、楽器、装飾品などに広く使用されています。