【 良い土にはたくさんの微生物が絶妙なバランスですんでいる 】
土の中の微生物の密度には限界があります。 したがって、土の中が微生物で満たされバランスが保たれていれば、後から侵入した微生物がすみついて増えることはできない仕組みになっています。 善玉菌で満たされていれば、病原菌などの悪玉菌の侵入を防ぐ効果を発揮できるのです。 微生物は空気中や食べ物の中、それにわたしたちの腸内でも活躍していますが、本来の故郷は土です。 良い土にはたくさんの微生物がすんでいますし、痩せた土では例外なく微生物は数が少なく、活動も弱っています。
【 有機物を無機質に分解する重要性その主役は微生物 】
消化管を持たない植物にとって、まさに「土」が消化管そのものといえます。 土の環境が壊れることは微生物の活動を鈍らせ、必要な栄養分が無機質に分解されない困った事態になるのです。 わたしたちがお腹をこわしたのと同じです。 こんな時化学肥料は効果的です。 栄養分はすでに無機質になっているので、微生物の働きは不要です。しかし微生物はどうでしょう。 化学肥料には土の環境を整える力はありませんから、微生物はエサがなくて弱る一方です。 結局、化学肥料は点滴のような一過性の栄養剤なのです。 わたしたちが点滴だけで健康を維持することが不可能なように、土の健康を維持するには、土の環境そのものを整える必要があるのです。
【 100種類以上の有用微生物群の6大特徴 】
良い土になるには、土の中に有機物がいてそれを分解する微生物がいる、ことが必須の条件です。
1.冷害・猛暑に強い 根を活性化する有機成分が作られ、地力が高まって養分の供給が活発になります。
2.連作障害の克服 微生物同士のバランスによって生態系を保ち、連作障害の起きにくい土壌になります。
3.品質(味、日持ち)の向上 作物の成長に合った有機物の分解が行なわれ、栄養分が吸収されます。
4.農薬・化学肥料の削減! 善玉菌が増えることで悪玉菌の侵入を防ぎ、病虫害を抑制します。
5.環境を汚さない 化学肥料を有機化し、土壌残留農薬を分解するという素晴らしい働きがあります。
6.生物体系の保全 ガスや熱水による土壌消毒に比べると、土壌本来の生物体系を損なうことはありません。
【 100種類以上の有用微生物群を入れると土はどうなる? 】
土の団粒化が進み、水はけ・水持ち・肥料持ちの良い土に変わっていきます。 また土も柔らかくなります。
一年で劇的には変わりにくいですが、毎年施用していくと年々良くなっていきます。
土が良くなり微生物が増えることにより、植物がより健康的に生育し、病気に強く、品質収量に好影響を与えます。また農薬の使用量を減らすことができます。
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