如意宝珠 とは、仏教において霊験を表すとされる宝の珠のこと。サンスクリット語でチンターとは「思考」、マニは「珠」を指す言葉で、「意のままに願いをかなえる宝」と解釈できる。如意宝、如意珠、または宝珠（ほうじゅ、ほうしゅ）と呼ばれる

仏教の経典では、宝珠は心の中で思い描いたものをすべて与え、あらゆる願いを叶えるとされています。 摩尼宝珠の別名如意宝珠の「如意」という言葉には、「意」の「如く」すなわち、「意のまま」という意味があり、何事も意のままにするとされる観音様の如意輪観音も摩尼宝珠を手にしています。摩尼宝珠には病気を治す、災いを防ぐ、暗闇を照らすなどの様々な願望を叶える力があると様々な経典に記述され、中国の「大宝積経」には、貧しいひとが清い心で如意宝珠を手にすれば、堀をめぐらし広い池を備えた高楼や果実豊かな庭園を備えた邸宅などの財産がこころのままに自分のものになると書かれています。

箕面市龍安寺の如意輪観音様への祈願済


　

五重塔などの仏塔や仏堂の頂上や、 橋の欄干などに取り付けられた「擬宝珠」は、 宝珠の持つ力を建築物に利用して、 長く守ろうとした人々の願いから< 生まれたものだそうです。

天然の水晶を用いて作られた雫形の玉
如意宝珠とは、「意のままに宝をもたらす珠」という意味です

伝説では「鳳凰の肝」或いは「龍王の脳」から出るとされ、
とんがり部分から持ち主の願いを宇宙に放出し、
良いエネルギーを反対に捕らえるそうです。