マスクを製造するきっかけ

精密機械部品の加工・組み立てを手がける弊社では、医療関連機器も手掛けております。そのご縁で材料と製造設備の提供を商社から受け、マスクの製造をスタートしました。
製造のオファーがあったのは、マスクが入手しにくかった3月のこと。当時はマスクを必要とする医療現場などの現場に優先的にマスクが配布され、一般の人たちにはなかなか手に入りにくい状況でした。そこで、「私たち機械屋ができることはなにか」、「少しでも地域の皆様に貢献できれば」と考え、製造を決めました。
とはいえ、日頃金属などの機械部品などを中心に手掛けている私たちにとって不織布は初めて扱う素材です。まずはマスク専任チームを結成し、製造に欠かせないクリーンルームを導入しました。
製造までの過程とこだわり

製造にあたり最も気を配ったことは、品質をいかに保証するかということでした。その点、日頃精密機械部品の製造を行っている品質管理のノウハウも役に立ちました。
さらに衛生用品の品質管理の手法を関係機関に確認しながら試作を重ね、機械設置から半月で製造にこぎつけることができました。

特に材料の品質には安心していただきたいと思います。
手術にも使われる医療用の高品質な不織布を使用しており、花粉やウイルスから身を守る3層構造のフィルターには殺菌加工も施されています。これらは検査成績書を備え、品質が保証された材料のみを使用しております。
また、出荷前には全品検査を実施しています。
付け心地にもこだわりました。
通常の紙マスクよりマスクゴムを長めにしていますので、耳が痛くなりにくいとご好評をいただいております。
亀岡市の観光マスコットキャラクター
『明智かめまる』

パッケージにあしらったのは亀岡市の観光マスコットキャラクターの「明智かめまる」です。
マスクは衛生用品であることから無味乾燥なパッケージになりがちですが、お子様からお年寄りまで家族の誰もが使う日常品ですから、リビングに置いてあっても親しみやすいパッケージにしたい。そんな想いから明智かめまるをあしらいました。
親しみやすさだけでなく環境へのこだわりとしてリサイクル紙を使っているのも自慢です。
パッケージを決める際、多くのマスクのパッケージがリサイクルできない材質の物を使用している事を知りました。弊社では環境にも優しいものを使いたいという思いからリサイクル紙を採用しています。
また、丹波亀山で生まれたこのキャラクターを亀岡市の地元企業である私どもが使うことには、地元企業としてこの困難な状況に貢献したいという想いも込められております。
「機械屋が作った幸せを包むマスク」
マスク製造チームはスタート時のスタッフから後任に引き継がれました。
今後は生産量を増加しながら安定的に供給できるようにして参りたいと思います。
「機械屋が作った幸せを包むマスク」をどうぞご用命ください。