| クリスチャン・ビネール Christian Binner |
アルザスで250年続く名門
ビオディナミが奏でるキュヴェの数々

長年に渡り無農薬を貫き、SO2の使用も最小限に抑える伝統
アルザス地方のコルマールよりすぐ北のAmmerschwihrという村に位置するDomaine Binnerは1770年からワイン造りを行っている名門の家族です。
醸造に関しては農業本来の姿をモットーとして、無農薬を徹底し、SO2もほとんど使用しておりません。
今でこそ無農薬のスタイルが見直されておりますが、お父様の時代には化学肥料がもてはやされた頃でした。
その時代にもかたくなに一貫して無農薬の農業を続けました。
まわりの人に変わっていると散々言われましたが、このスタイルを一貫して守り続けた造り主です。
収穫も手で行っている為、家族だけで手入れが出来る11haの畑を大切に守っております。
アルザスでは決して大きな造り主ではありませんが、先祖代々から大切に受け継がれた財産は、カーブの中1つとってもうかがえます。
ナチュラルワインの醸造に適した気候を持つアルザス
南北200km にわたるアルザス地方は、大西洋から来る湿った偏西風がヴォージュ山脈によって遮られるため、非常に乾いた気候になります。
ヴォージュ山脈の山頂での年間降水量が 2000mm であるのに対し、アルザスの降水量は 550mm。
夏暑くて冬寒い大陸性気候は地中海の植物であるブドウの木にも向いていて、乾いた環境は病気が少なく、ナチュラルワイン作りに適しています。
地図上で見るとかなり北に見えますが、北のシャンパーニュはもちろん、南のブルゴーニュやジュラよりも暖かく、遅霜による被害が出ている 2017 年もアルザスは守られたそうです。
そのアルザスには 7 つの品種が栽培されていますが、ブルゴーニュのシャルドネがそうであるように、アルザスのリースリングも北から南まで同じ味わいではありません。
クリスチャン・ビネールはアルザスのテロワールの多様性をビオディナミで表現できると考えています。
完熟したブドウがワインの完成度を高める
収穫はしっかりと熟したタイミングで行い、暑い年だからと言って早く収穫することはしません。
常に熟したブドウを求めています。熟度を見極めずに早く収穫することは毎年同じブドウを得ようとすることに繋がります。
ナチュラルワインの造り手の中でも、早く収穫して酸を残すやり方が流行っていますが、ワインの複雑さはしっかり熟したブドウでないと表現できないと考えています。
早く収穫したものでは、醸造中の不具合が出やすくなり、ワインになった時に還元香や揮発酸などが起こりやすいと思います。
完熟することがそれらの問題を起きにくくさせていると思います。
完熟することでうま味が醸成されるのです。
発酵熟成にはフードルをよく使用しています。木の樽は細かく酸素と触れることができ、ワインが酸素となれていくことができます。
100 年使われているフードルなどはその呼吸にとても役に立ってくれます。
新しく広い醸造所になったことで、樽を増やすことができ、2〜3 年熟成させることができるようになりました。
長く熟成させることはワインを安定させることに繋がっています。
現在はSO2を使うのは本当に稀なことです。
ワインとして問題があった時のみ少しだけ SO2 を入れることはあるのですが、分析機関に提出した時には「検出できず」になる程度の量であったりします。
Binner家のワインの味わいは極めて自然、一度飲んだら誰でも忘れることが出来ない程、印象的な香りと厚みとエレガンスを備えた非常に品質の高いワインです。
