おいしい「猿梅」誕生の秘密!
■猿梅の原料は・・・
猿梅は、和歌山県の中部(みなべ・田辺)地域の南高梅のみを使用します。この地域で栽培される梅は「紀州南高梅」「紀州みなべの南高梅」と云われています。
この地域の南高梅は、最高級品種と云われ日本一と絶賛されていますが、その最高級の梅のさらに完熟した梅だけを使用しています。
契約農家の方が丹精こめて天日干しにした 梅干を、 大切に蔵に寝かせ保存しています。
蔵に寝かした梅干を出荷量に合わせて蔵出しをします。 蔵出し後、真水で丁寧に洗浄しながら、数時間程度、塩抜きを行います
■美味しさと柔らかさへのこだわりのためには、 時間やコストは惜しみません。
洗浄された梅干は、一粒一粒、手で触りながら手作業で選別を行います。 猿梅の工場では、この手選別の作業を毎日4〜5人体制で行います。
これにはかなりのコストがかかります。当店では「他よりすこし高いね」 といわれるのを覚悟の上で、流れ作業が主流になった現在でも徹底して
手作業にこだわっているます。
傷のあるものや、包皮の固いものは、徹底的に除外してゆきます。 この一粒一粒、手作業を行わなければ、猿梅独特のジューシーな
「まろやか・ひかえめ」のおいしい梅干が出来ないのです。
猿梅の種類別に漬込む前に、再度、入念な選別を行います。 当社では、この選別作業には時間と労力をかけて徹底的に行います。
■秘伝の特注液で熟成
秘伝の特注液。この液が企業秘密であり、 各社とも研究を重ね良い味に仕上げるために努力をしています。
当店でも「まろやか・ひかえめ・ぴりから梅」等、7種類の全てが異なります。
一粒一粒、選別された梅干はセーロに並べられて、特注液に約2週間漬け込み
熟成させます。塩漬けとこの漬込みで、合計2回漬込むことになりますのでこ
の漬込み作業のことを「二度漬け」と呼んでいるのです。
■いよいよ製品に・・・
二度漬けした梅干しは、液切りを行うため約一日間、陰干しを行います。 また、この工程で再度入念な選別チェックを行い、漬込みの際に潰れた梅
などを取り除きます。
このように当社では、徹底した衛生管理のもとで一粒一粒、 手作業にこだわった選別を行い、殺菌を行った容器に入れて
みなさまの元へ出荷します。
紀州南高梅の完熟梅だけを使用した猿梅は、 果肉が豊富でとても柔らかい為、非常に潰れやすい欠点があります。
ですから容器は少し過剰仕上げとなっています。
■縁起の良い、猿梅の由来・・・
昔から梅は「母なる木」と書き、不思議な力を持っています・・・ 中でも申年(さるどし)の梅は、「無病息災、厄除」として珍重され
また、梅の老木にできる「猿のこしかけ」(キノコの一種)は、万病に 効くと昔から紀州ではたいへん大切にされています。
梅干しと「猿」はきってもきれない縁起が良いと云うところから みなさまの無病息災の願いを込めて「猿梅」と名付けました。
■一粒のご縁を大切に・・・
お茶の世界に「一期一会」という句があります。 (この方とはもう会うことがないかもしれないから、
精一杯、いいお茶を入れて差し上げよう・・・) 人と人、心と心のふれあい「縁」の大切さを唱っています。
当店では、全国の方から嬉しいご縁を頂戴しておりますが、中でも 「猿梅」を贈答でいただいた方から「とても美味しかったので・・・」という
お便りを頂戴した時、大切なお客様の「縁」を大切にすることに、 少しでもお役に立てたのだなぁ〜と、商売冥利を感じさせて頂いております。
あなた様も是非、美味しさにトコトンこだわった紀州の名品「猿梅」を、大切な方とのご縁作りにお役立て下さい。
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