1970年代に入ると西海岸を中心にかなりのオーダーを抱えるようになり、1980年代中期以降は、さらに国際的なオーダーも急増します。そして、“MADE IN U.S.A.”な時代が終焉した’90年代以降はキング・オブ・レザーの評価を誰もが認める状況となりました。1日6着、という少量生産の中で安定した経営とクオリティーが維持できている事は、昨今のアパレル業界において“奇跡的状況”といえるでしょう。この成功背景にはオレゴンというオールド・スクールな土壌があったこと、そして何よりラングリッツ家の強い絆がブランドの消滅を防いできたことが挙げられます。それは、70年以上の歴史が培ったラングリッツ流DNAがなせる業。そして、ラングリッツ社製ジャケットを羽織った時に感じる重量感とオーラは、ラングリッツ社のそしてアメリカの輝かしい歴史を羽織っているからにほかなりません。