前モデルMAX IV GT 20Specで採用、乗り味を革新的に変えたプリロードバルブシステムをさらに進化させ、デュアルプリロードバルブを採用しました。
■PVS無しと比較すると伸び側がスムーズに伸びる(追従しやすい)特性のため、タイヤ接地性が向上します。
■バンプ時は素早く立ち上がる減衰力によりエネルギー吸収が早まるため突き上げを緩和する傾向があります。
■リバウンド時は初期減衰力が効いてふわつきを抑制します。
減衰力調整ニードルの形状を見直し、オイル流量を変化させリリーフ通路を拡大しました。
減衰力30段調整のダイヤル変化量を拡大。特性はソフト方向へ拡大することで、よりソフト方向へのセッティング幅を拡大。
街乗り移動時など、ソフト方向の乗り味改善のチューニング幅を広げました。
HKSはMAX IV GT Spec-A開発時にバンプラバーの使い方を研究しました。
より積極的なバンプラバーの活用方法を模索しセッティングに活用できる技術を構築。ダンパーチューニングの要素として使える知見を得ることができました。
Spec-Aのバンプラバーは柔らかめで長く、早めにバンプタッチを狙う形状で徐々に荷重を立ち上げる特性を採用。繋がりの良い滑らかな過渡特性とし、急激な動きの変化を抑えています。今回のHIPERMAX S開発にあたりADVANCED BUMP RUBBERを開発。
柔らかさを更に追及、寸法も短いタイプを設計するなどバリエーションを増やして車種カバー拡大とチューニング幅拡大を狙い、より自然で滑らかな動きの実現に貢献しています。