- Q 買った時にはぴったりだった首周りが縮んでしまったら?
- A コットン素材なら、生地を引っ張りながらアイロンすることで寸法はほぼ回復
例えば洗濯後のジーンズは、はいた時はキツめでも、そのうち緩くなってきます。シャツも同じように、洗濯して乾燥後は生地が一時的に収縮している状態なので、霧吹きで生地に水分を与えて繊維を膨らませて、生地を手で引っ張りながらアイロンをあてることで寸法はほぼ回復します。ただし、ポリエステル混紡の素材はポリエステルが熱に弱い性質があるので、高温プレスで一度縮んでしまったら元に戻りません。このため、ポリエステル混紡のシャツは洗濯絵表示のアイロン設定を中温以下にしています。
- Q 衿の黒ずんだ汚れが洗濯しても落ちないが?
- A 石鹸と手もみ洗いで落とせる
このような現象の大半は汗シミと呼ばれるもので、汗の中に含まれる皮脂や油成分が繊維の中に入り込んで、通常の水洗い洗濯では落ちにくくなっているために生じます。白いシャツは黄ばみ、色の濃いシャツは黒ずみます。そんな汚れは、水で衿をよく濡らして、固形石鹸や部分洗い専用の洗剤を擦り込んで、手もみ洗いをするか、歯ブラシなどでこすり、その後は通常のお洗濯をすると汗シミは軽減できます。汗シミは漂白剤では落ちにくく、濃度を指定以上に強くすると生地の変色や破損の原因になるのでご注意下さい。
- Q 形態安定シャツは、クリーニングに出すと効果がなくなるのか?
- A 一度反応した分子構造は、永久的に変わらない
CHOYAの形態安定シャツはコットン繊維の分子構造そのものを変えています。したがって、クリーニングに出しても効果が落ちたり、化学変化をおこすことはありません。クリーニングに出すとのり付け処理をするので、折りやタタミによるシワが一時的に固定されてしまうので形態安定効果が薄れたと思われがちです。このようなシワが気になる場合は再度シャツを洗濯機で洗って、ノリを落として干しておくと元通りになります。
- Q シャツにノリをつけるのは、生地に良くないのか?
- A つけすぎると、シャツの特性を封印してしまうことに
ノリの効いたパリッとした外観をお好みの方もいらっしゃいます。ノリを付けてもシャツ生地そのものの物性には影響ありません。本来、生地には適度な弾力性、伸縮性、通気性などの特徴があり、ノリが繊維の奥まで入ってしまうとその効果が薄れてしまいます。また、力が加わると裂けやすくなります。特性を理解してお好みでご利用下さい。
- Q コットンシャツはドライクリーニングしても問題ない?
- A ドライクリーニングではなく水洗いを指定する
ドライクリーニングは専用の溶剤を使って汚れを落とします。つまり油性(皮脂・脂肪)の汚れは落とせますが、水性の汚れには力を発揮しません。ですから、水洗いを指定するのがいいでしょう。シャツ地に使われる主な素材であるコットン、ポリエステル、リネンは水に強いので、あえてドライクリーニングを指定する必要はありません。仮にドライクリーニングで処理したとしてもシャツそのものの物性にはほとんど影響ありません。反対にシルクやウールなどは、水に弱い生地なのでドライクリーニングを指定します。