私がフェムケア製品を作ろうと思った理由
カペラビューティーは、私自身が抱えていたデリケートゾーンの悩みをきっかけに誕生しました。
『安心して使えるケアアイテムが欲しい』――それがすべての始まりです。
会社員として働いていた時代、朝から晩まで仕事に追われる日々を過ごしていました。毎日とても充実していたし、もちろん好きで選んだ仕事。ですが当時、どれだけ頑張っても“女性だから”と言われる小さな違和感が積み重なっていったのも事実です。
『お茶は女性が淹れた方が美味しい』『電話は女性が出た方が感じがいい』悪気のない言葉でも、どこかモヤモヤした気持ちを抱えていました。
ちょうどこの時、デリケートゾーンの不調と向き合うことも多く、そこから“からだと心をケアすることの大切さ”に気づかされました。
この経験が、後のカペラビューティーを生み出す原点です。
1年のほとんどをカンジダや炎症に悩まされていました
仕事が忙しい時期は、睡眠不足やストレスで体のバランスが乱れ、炎症や乾燥を繰り返すこともありました。「病院に行くほどでもないけれど不快」「薬を塗ってもまた再発する」そんな日々の繰り返し。
当時は今より情報が少なく、正しい知識を得るのも難しい状況でした。試行錯誤の末、ふと保湿をしたことから少しずつ肌が落ち着き、気持ちも軽くなることを実感。それが私にとっての“デリケートゾーンケアの始まり”でした。
ケアをすることで、肌の状態だけでなく「自分を大切にする感覚」が戻ってきたんです。それ以来、不調のためだけでなく、心を整えるための習慣にもなりました。
たくさんの製品を試したけど
『これだ!』というものに辿り着けなかった
当時はまだ「フェムケア」という言葉すら一般的ではなく、国内の製品も限られていました。良さそうなものを片っ端から試し、海外からも取り寄せて研究を重ねましたが、『もう少しこうだったら』と感じる部分が残りました。
普段は問題ないけどトラブルがある時はしみやすかったり、洗浄力はマイルドだけどその分擦らないと落ちにくかったり、弱酸性ではあってもデリケートゾーンにはピリつきを感じやすかったり…。
納得できる製品に出会えなかったからこそ、『自分で理想を形にする』と決意し、貯金をすべて投じて、たった1人でカペラビューティーを立ち上げました。
私が製品を作る際にマストだと思った3つのこと
多くの製品を試す中で見えてきたデリケートゾーンケアにおける3つの軸があります。清潔であること・保護膜をつくること・pHバランスを整えること
どれか1つを重視するのではなく、この3つを“いかに両立させるか”が最も良い状態を保てることに気付きました。
言わずもがなですが、清潔ということは公衆衛生上の観点からも大切なこと。
そして“高保湿”をカペラビューティーで特に追求しているのは、ケアの基本である保湿が乾燥を防ぎバリア機能をサポート、トラブルを防ぐことに最も寄与すると身をもって感じたからです。
“pHバランスを整える”ことについては、「洗う」段階で適したpHを保つことが健やかさの鍵。
デリケートゾーンは他の皮膚より酸性度が高く角層も薄いため、やさしく洗い、適切に潤し、環境を整えることが何よりも重要だと考えています。
これは単に“美しさ”のためだけでなく、自分の体を尊重する行為でもあると私は思っています。
私にはできないことがたくさんある。
私にしかできないこともたくさんある。
カペラビューティーは2021年にスタートしたブランドです。商品企画から原料確認、生産管理、パッケージデザイン、レビューの返信も、最近まですべてを1人で行ってきました。
大きな企業のように資金力はなくても、1人で全てを把握していたからこそ、一つひとつの工程に誠実に向き合い、『本当に意味のあることは何か?』を問い続けてきました。
私にはできないことがたくさんある。
私にしかできないこともたくさんある。
この言葉はカペラビューティーのブランドステートメント最初の一節。そして私自身が今まで挫けそうになった時、悔しくて涙が溢れた時、何度も何度も呪文のように唱えた言葉です。
決して、『女性を特別扱いすべき』と言っているのではありません。
例えば仕事においては、個人の力量も大いにある。しかし、それを除いた部分に“女性だから”でつまずく箇所はやっぱりあって。
そんな事実上の性別における格差が是正され、誰もが等しく活躍できる環境を作りたい。
この想いを胸に、カペラビューティーが『真似したい』と思われるブランドになれるよう歩みを続け、これからも関わるすべての人に誠実でありたいと思っています。