ジャマイカで生産されるコーヒーは大きく2種類に分けられます。ジャマイカと言えば、優雅な香り、調和の取れた甘味のある味わいから"コーヒーの王様"と称される「ブルーマウンテンコーヒー」が有名です。しかしブルーマウンテンと呼べるのは、コーヒー産業公社(Coffee Industry Board以下"CIB")の定めた、ジャマイカ東側に連なるブルーマウンテン山脈(2,256m)の内側にあたる"ブルーマウンテンエリア"で栽培されたコーヒーだけです。このエリア以外で生産されたコーヒーは"ノン・ブルーマウンテン"と呼ばれます。
樽詰めで輸出されるのは、ブルーマウンテンだけです。ブルマン樽は、アメリカの温帯林の木材で、においがありません。樽詰するメリットは、木が内外の湿気を吸収・放出することによって、大きな変化を与えずまた、輸送時などに発生する急激な温度変化を緩和します。コストも手間も掛かりますが、樽は最高級の品質を保持する為の重要な役割を担っています。
■ジャマイカコーヒーの格付け
・ブルーマウンテンブルーマウンテン地区で栽培(標高800〜1500m)
・ハイマウンテンハイマウンテン地区で栽培(標高500〜1000m)
・ジャマイカプライム/セレクト上記地区以外で栽培(標高300〜800m)
■全日本コーヒー公正取引協議会の定義
ジャマイカ、ブルーマウンテン地区にて生産されたアラビカコーヒー豆をいう。
■ジャマイカ政府
品質管理を目的にCIB(コーヒーインダストリーボード)を創設しました。
ジャマイカから出荷されるコーヒーはすべてCIBの管理の下に輸出されています。
厳しい規定があり、「コーヒー産業規則で定められたブルーマウンテン地区で生産され、法律で定められた工場で精製、加工されたコーヒー」の事をいう。