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オー・ブリオン白に重なる「ソーヴィニヨンブラン×セミヨン」の構成スクリーミング・イーグルの姉妹生産者、ホナタの“ラ・フロル”|レイル “ジョージア”|ヴィンヤード29等に並び同ジャンルの頂点に挙げられる一つ《ピーター・マイケル》 "ラプレミディ" (ソーヴィニヨンブラン&セミヨン)
● 入手難が続いたラプレミディの単品販売を実現致します。 ここのところのラプレミディは「あったり無かったり」の状態が続きました。正規輸入元の抱き合わせ販売が数年に及び、単品でのご案内が難しく、長期の欠品期間を余儀なくされたものです。輸入元によると単品出荷が可能な期間は状況次第とのことです。久々の機会をご活用下さい。
■「死ぬ前に飲むべき1001ワイン」(ニール・ペケット氏著) 「非常に洗練されたカベルネ、シャルドネ、そしてソーヴィニヨン・ブランに重点的に取り組んだが、やがてその幅は広がっていく。葡萄を買い付ける(※)だけでなく、ワイナリーの裏手にある岩だらけの火山性土壌の斜面を中心に、自社畑の開発も行った。収穫量が極少ないので各生産量も少ない。1990年代後半以降、原料には高度366mの自社畑の葡萄が使われている。ワインは天然酵母で樽発酵されるが、新樽はほとんど使われない。2003ヴィンテージは典型的で、香りは熟れたリンゴが控えめなスパイシーさによって活気づき、味わいも同様だ。ワインに残留糖はないので、フィニッシュに感じられるわずかな甘みは、おそらくアルコール度に由来するのだろう。生き生きした酸のおかげで十分な余韻があり、このワインは中期熟成できるだろう。」 (※ かつてのラプレミディはナパヴァレー・ハウエルマウンテン地区からの購入葡萄を使った時代があったものの現在はエステイト100%)
《ピーター・マイケル》 “ラプレミディ” ソーヴィニヨンブラン&セミヨン ナイツヴァレー 他のメディア高評価組も霞ませる艶やかさ 【私的レビュー】当日は数十のワインが並ぶ中で試飲。同品種の中には、パーカー99点生産者の銘柄もありました。共にソーヴィニヨン主体の価格帯最上位品ですが、双方の目指す方向性が違えば、味わいの仕上がりも異なるもの。RP99点生産者のソーヴィニヨンは体躯の規模で圧倒するスタイル。一方ラプレミディの仕立てはその対極。定評ある世界的銘品に重なるベクトル、品位にフィネスが伴われます。(画像右:当主のポール・マイケル氏との会食時) 色調は淡い麦わら系ペールイエロー。一見、粘性あるオイリーな液面であるも表示数程のアルコールは感じさせません。一要素を突出させること無く各種ファクターを一体とする美々しさは、香味の性質にも表されます。フレッシュなグレープフルーツやレモン様な柑橘類に、温かみのあるラフランス、白桃、オレンジピール、柑橘類の果皮等...鮮度良好な酸による引き締まり感と成熟果実がもたらすふくよかさは、バックボーンに備わるミネラル感に支えられ、均整に長けるバランスが実現されています。旨みを司るミネラル感は余韻の中盤も衰えず、糸を引く長いフィニッシュの終盤まで保たれます。その長い持続は衰え知らずとの感を持たせ、浸る間にはめくるめくニュアンスを膨らませました。果実感には甘味が残されず、喉越しには疲弊感・ストレスを誘発させません。 当日は時間をかけることが出来ました。経過と温度の上昇に従い酒肉の柔らかさが増します。先述のRP99点生産者によるソーヴィニヨンにラプレミディも、共にフレンチオーク100%発酵。ところが一方はオーキー、スモーキー、ロースティー。造り手の奥ゆかしさも手伝ってか、ラプレミディはオークの性格が表出されずにいます。「引立役として分をわきまえている」といったところでしょうか。文句なしに筆頭級のソーヴィニヨン系です。 【果実の源】ボルドー系赤のプレステージ、レ・パヴォの為ともされる同畑より。(年号によっては、ラ・キャリエール・ヴィンヤードの果実も選ばれる。) レ・パヴォ・ヴィンヤードは、昼夜の寒暖差が大きな高海抜エリア、300〜420m程の標高に広がる。栽培品種は、カベルネソーヴィニヨン、カベルネフラン、メルロ、プティヴェルド、ソーヴィニヨンブラン、セミヨン。一口に“ソーヴィニヨンブラン”と言っても、ピノがそうであるように、当該品種にも性格が異なる種々のクローンが認められる。PMでは、性格毎に細分化された分岐種の中から、特有の芳醇なアロマを放つソーヴィニヨンの亜種、“ムスケ・セレクション”(ソーヴィニヨンムスケ)とプレストンを選択。特にムスケは同品種による有名品にも重用されており、芳醇かつ厚みある酒質を導く点に定評ある。主にその特徴は、グーズベリーやシトラス、メロンの豊かなアロマに表される。 ピーターマイケルの造りは一貫して自然を尊ぶ手法であり、全ての果実は土着の自然酵母による発酵を経ます。発酵・熟成のいずれもボルドー・グランヴァン仕様のオークを100%用いるも、木の香りが上位に立つことはありません。樽の用い方が極めて巧みなソーヴィニヨン系の代表格です。 【2017vtgの品種構成】ソーヴィニヨンブラン88%, セミヨン12%【原産地呼称】ソノマ郡>ナイツヴァレーAVA|Night's Valley,Sonoma County,California【タイプ】[白] 辛口 Dry【内容量】750ml
フランスの伝統的銘醸地を始めとして、世界中のワイン関係者、そしてコノシュアー達に畏敬の念を抱かせる造り手。そして、今日のカリフォルニアワイン産業を代表とする人物としても、その名は度々挙げられます。氏によるワインビジネスとの関わり方は百年先をも望み、決して"一過性"として位置付けられることはありません。その先には、ロマネ・コンティ、ル・モンラッシェ、ラフィット・ロートシルトといった、数百年もの時を要して築かれた名声を凌ぐ格式を見据えます。まるで、ロスチャイルド家の手にあるボルドー・グランヴァンのように。英連邦へ残した多大な貢献から、1989年、エリザベス女王により至高の称号を授けられた英国人。いずれ世界が崇めるワインはその名のもとに。“サー(Sir)”ピーター・マイケル。氏による芸術性は、媒体としてワインに表されます。 ■ 既定の格付けにより「世界の頂点」として定義付けされるワインを実力で凌ぐことこそが無二の命題ピーター・マイケルによるワインは、主に四つのカテゴリーに区分されます。ブルゴーニュ系の赤白(シャルドネ,ピノノワール)、ボルドー左岸のスタイルが踏襲された赤と同様の白ワイン。それぞれが、著名な専門ジャーナリズムより至高の賛辞を受け続けることを常とします。二大批評誌の上でも、十数年もの長きに亘り「歴代USワインNo.1」の座を堅持し続けるシャルドネは、共にピーター・マイケルによるものでした。 ワインスペクテイター誌においては、ゲイニー1995、マーカッサン “スリーシスターズ” 2001と共に、歴代の頂点にあるシャルドネとは、PMの"キュヴェ・インディジェン"(1995 Chardonnay "Cuvee Indigene":WS98)。ボルドー系赤 "レ・パヴォ"についても、数倍価格のハーランエステートやスクリーミングイーグルを凌駕するケースがままあります。片やワインアドヴォケイト誌においては、2011年から2012年にかけて、マーカッサンが前人未到の離れ業(※)を演じるまで、第一位タイにあり続けたUSシャルドネは、PMによるポワントルージュ(ポイントルージュ/1995 Chardonnay "Point Rouge":WA99)でした。 ※) 1992年に記録されたDRCモンラッシェ 1986以来途絶え続けた確定RP100点を19年ぶりに更新(2011年2月号 WA #193)。以降更に6つを上乗せ計7つの確定パーフェクトをマークするマーカッサン。まさしく「離れ業」と称するにふさわしい内容です。そのマーカッサンのオーナー醸造家と言えば"女帝" ヘレン・ターリー。ピーター・マイケルの醸造責任者にいた際、ポワントルージュ 1995をRP99点に導いた張本人でもあります。
“サー” ピーター・マイケルは、悠久なる名声の礎となる葡萄畑の重要性を重んじ、「百年計画」を打ち立てます。また、果実に息吹を与える人選も怠らず。綺羅星の如き有名醸造家達が集まることでは右に出る造り手はありません。かつてはヘレン・ターリー(ブライアント・ファミリー,コルギン等)、ポール・ホッブス(オーパスワン,ルイス等)、マーク・オーベール(オベール:Mark Aubert)。そして現在、ルーク・モルレ(Luc Morlet)を介し引き継がれた醸造責任者が、かつてはメドック格付け第二級、シャトー・ラスコンブにて重責を担ったルークの兄、ニック・モルレ(Nick Morlet)。彼もまた、“サー” ピーター・マイケルによる純正主義に共鳴した一人です。