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ナパCABモダンスタイル最前線 パーカーポイント97+点(ワインアドヴォケイト)|アントニオ・ガローニ97点(ヴィノス -VINOUS-)|ジェブ・ダナック97点|ジェームズ・サックリング97点 《カルト・ブランシュ》 カベルネ・ソーヴィニヨン“ベクストファー ミズーリホッパー・ヴィンヤード” オークヴィル, ナパ・ヴァレー
■あの有名カルトワインメーカーの作も、実はヘレン・ケプリンガーの醸造 生産者と契約を交わし、ワイン造りを請け負うコンサルティング・ワインメーカー。 彼らの中には、自身が代表を務める法人を契約者とする例も珍しくないようで、「現場には所属するワインメーカーを派遣している」とのオフレコ話をしばしば耳にします。そして、ひと頃は他の誰よりも多く、「あのカルト系ワイン、実際には彼女が造っている。」と囁かれた醸造家がヘレン・ケプリンガー。 元祖五大カルトワインの一つ、ブライアント・ファミリーと、当時醸造長であったヘレン・ターリーの間で法廷闘争が起こり、複数の専門メディアがその件を報じた2001年頃。それから向こう数年のブライアント・ファミリーは醸造長が頻繁に代わる中、フィリップ・メルカやマーク・オーベールに併せ報じられた歴任の一人がヘレン・ケプリンガー -Helen Keplinger-。(ヘレン・ターリーに重複する1998〜2001年産を醸造したとも伝えられる。) ブライアントを去った後の彼女は、当時スクリーミング・イーグルの醸造長であったハイジ・バレットの下で働き始めます。その頃からハイジの懐刀として語られる機会が増すこととなりますが、ハイジ・バレットが一時休業をした頃、その間のクライアントワインは誰が造っていたのか? そのあたりに詳しい某インポーター社長はズバリのワイン名を挙げるなど、「ヘレン・ケプリンガーが造っている。」との話があちらこちらから聞こえてきたものです。(Ke●zoとか) ナパでは100点請負人のデヴィッド・エイブリュー。世界を股に掛けるミッシェル・ロラン。サンタ・バーバラで最も尊敬を集める女流醸造家のキャシー・ジョセフ(フィドルヘッド・セラーズの創業者)。 これらは大学(UCデイヴィス)卒業後のヘレン・ケプリンガーが研鑽を積んだ先々であり、やがて幾つもの高級ワイナリーにおける実地経験を経て、夫と共に自らのレーベル「ケプリンガー・ワインズ」を立ち上げ現在に至ります。 その彼女が今、「自身が醸造する唯一の外部生産者」と述べる先がカルト・ブランシュ。 (独立前に醸造した他生産者:グレース・ファミリー|ケンゾー・エステート|サロッカ・エステート -Sarocka Estate- |スカリー -Scullly-|アロー&ブランチ- Arrow&Branch-:以上ナパ|フォートロス -Fort Ross- @ソノマ)
《カルト・ブランシュ》カベルネ・ソーヴィニヨン“ベクストファーミズーリホッパー・ヴィンヤード”オークヴィル 【輸入元レビュー】とても華やかな赤系のベリー、ブラックチェリー、ハーブ、土壌から来る鉛筆の芯、煙草の葉などのニュアンスが香り立つ。リッチかつフルボディにしてシルキーな口当たり。タンニンは滑らかで継ぎ目無く、長く持続するアフターが実に印象的。カベルネソーヴィニヨン100%×ダナジュー、タランソー、シルヴァンの各一流メーカー製フレンチオーク100%×新樽100%×22か月熟成。 ■カベルネ・ソーヴィニョンの聖域 ベクストファー ナパ・ヴァレー随一の高評価カベルネ輩出源といえば、まずはベクストファー。 ナパの有望地区に畑を有すベクストファーには、ト・カロン、Dr.クレーン、バーン、ラス・ピエドラス、ミズーリホッパー、ジョージズIII(ジョルジュ・ザ・サード)と主に6つの名を持つ畑が知られる。同じナパにあっても、全てが同一のサブAVA(小地区)に属すわけでもなく、従ってワインの性格を映し出すテロワールもまちまち。(Dr.クレーン、バーン、ラス・ピエドラスはセントヘレナAVA。ジョージズIIIはラザフォードAVA) カルトブランシュが採用するミズーリホッパーは、最も有名なト・カロンに相通じる特性を持つ区画であり、双方のAVAはいずれもオークヴィル。オーパス・ワンやハーラン・エステイトといった一際有名なワインを生み出す同一小地区のテロワールを描写するカベルネを生み出す。 ミズーリホッパーの立地は、オークヴィルの中でも高品質カベルネの為には申し分のない条件が揃う。マヤカマス連山から流れついた土砂の堆積から排水性に長け、そこに適度な粘土質のローム土壌が混じることで、程よい保水力も併せ持つ。 南に接するヨントヴィルAVAには、20世紀最高のワインと言われた1941年産イングルヌックの為となったナパヌック(現ドミナス所有)。そのイングルヌック1941を世に送ったナパ四大偉人の一人、ジョン・ダニエルの亡き後、娘のロビン・レイルが父を忍びメルカと共に手掛けたレイルジョンダニエル・キュヴェ(数度のRP100点)は、現在、ミズーリホッパーの隣にあるヴァインヒル・ランチ産が主体。 そこから北のヒルサイドを望むとハーランがあり、その下にはハイツのマーサズ・ヴィンヤードが現れるなど、ナパの象徴的エリアに続く。 1877年に土地を購入したチャールズ・ホッパーと、それを葡萄畑とした娘のミズーリにちなむ命名。その基となる土地は、ヨントヴィル地区の語源でもあるジョージ・ヨントの所有であった。ベクストファーの所有は1996年〜。(地図はクリックで拡大) 【品種構成】カベルネソーヴィニヨン100%【原産地呼称】カリフォルニア州>ナパヴァレー>オークヴィルAVA【タイプ】[赤]フルボディFull【内容量】750ml
■五大シャトー・オーブリオン直伝のオペレーション カルト・ブランシュの創業者はボルドーにルーツを持つニコラス・アレン(画像右)。彼の曽祖父であるクラレンス・ディロンは、1935年に五大シャトーの一つ、シャトー・オー・ブリオンを取得。1970-1980年代にかけて、オーブリオンと熾烈な競争関係にあった近隣のシャトーにラ・ミッション・オーブリオンがあるが、両社を共に傘下に収めることで、その競争を終結させたドメーヌ・クラランス・ディロン社は、ニコラスの一族が運営する法人組織。1983年にシャトー・ラ・ミッション・オーブリオンも取得した。 ニコラス・アレンは、約1世紀にわたりボルドーワイン産業の要職にあり続ける一族の5代目。その血筋と、ボルドーのトップシャトーが有す最高峰のオペレーションを司る関係者に恵まれる環境から、自身の代でも新たなワイン生産を望み、2007年に「カルト・ブランシュ/ニコラス・アレン・ワインズ」を創立。 幼少期から過ごしたニュージャージーを離れ、ナパ・ヴァレーとソノマにある名立たるヴィンヤードと長期契約を交わし、初代醸造長には、ボルドー出身のフランス人であり、ピーター・マイケルの醸造長も歴任したルーク・モルレを採用。2014年にその座をヘレン・ケプリンガーが引き継いでから、専門誌評価をはじめとする名声を更に高めている。 「カルト・ブランシュ」とは「白いメニュー」=「おまかせ」の意。 最高の畑から最高のワインを最高のおまかせで造り出すことをモットーとしており、少量ながらも高品質ワインの生産のみにフォーカスしている。 ▼ カルト・ブランシュ各種はこちら>> ■2018vtg:パーカーポイント97+点(ワインアドヴォケイト)|アントニオ・ガローニ97点(ヴィノス -VINOUS-)|ジェブ・ダナック97点|ジェームズ・サックリング97点