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レイミーがマーカッサンに対峙?「プチ・マーカッサン」ことマルティネリ・ヴィンヤード100%のハイパーAVAキュヴェ ペトリュスでも醸造を担ったトップワインメーカー、D・レイミーの100%責任醸造ワイン 《レイミー》 シャルドネ “FRS” フォートロスシービュー, ウエスト・ソノマコースト
同一ヴィンテージに2銘柄が100点評価を得るなど、単一畑銘柄に注目が集まるレイミー シャルドネですが、価格体系のうえでは一つ下のグレードこそが狙い目かもしれません。 当の銘柄が、こちらのFRSともう一つのRRV。 単一畑に対し30〜40%程お安くとも、他社の下手な畑名入りよりもよほど贅沢な内容です。
こちらのFRSとは「あえて」畑名を伏せたキュヴェであり、実は正味のシングルヴィンヤード。(“Sourced exclusively from the Martinelli Charles Ranch” by David Ramey) 畑の名はマルティネリ チャールズランチといい、マーカッサンの最高峰銘柄、マーカッサン・エステイト -Marcassin Estate Vineyard-を含む畑郡の一画です。(マーカッサン概要>>)
ソノマで最も重要な小地区の一つ、フォートロス・シービュー。その中でも中枢的なヴィンヤードを持つマルティネリからの果実×100%だというのに畑名無し...不思議です。
▼以下はボアズビューのページに掲載する画像です。 ↓クリックで拡大↓
■「マーカッサンやキスラーだけではない。今後のソノマ・コーストからはもっと凄いワインが現れる。」(マーク・オーベール) そんな「真のソノマ・コースト -True Sonoma Coast-」の最重要エリアがフォート・ロス=シービュー(↓地図はクリックで拡大↓)
ピノとシャルドネのRP100点世界最多産地とはいえ、「ソノマ・コースト」ならどこでも良いわけではなく、かねてより広過ぎるがゆえの混乱が指摘され続けたものです。 そういった問題を解消するよう、産地特性の違いに従い、同AVA内に幾つかのサブAVAが新設されました。 (2011年:フォートロス・シービューAVA|2018年:ペタルマギャップAVA|2021年:ウエスト・ソノマコーストAVA) どこを指して“True Sonoma Coast”とするか定義されているわけでは無いものの、当初言われた【真のソノマコースト3大エリア】とは、フォートロス・シービュー|オクシデンタル=フリーストーン|アナポリス近郊。これら3箇所の全てを包括するAVAが「ウエスト・ソノマコースト」であることから、昨今は当該AVAを指して真のソノマコーストとする傾向があります。(それでもかなり広いですが。) 2005年、マット・クレイマーが一帯に関するコラムをWS誌に寄稿します。 キャンプ・ミーティング・リッジ(フラワーズCMR)|ブルースライド・リッジ(マーカッサン/マルティネリ)|ハーシュの各畑が「三大グランクリュ」に挙げられたこともあって、2006年にこの辺りへ訪れることになりました。 全3つのグランクリュが集まる先がフォートロス・シービューですが、ずばり辺境の地。 ロシアンリヴァーの川沿いを下り、太平洋へと近付くに従いレッドウッドの樹林が消え、やがて河口に。西から北へと進路を変え、洋岸山脈の頂上へと続く長い登り道を行くと、途中の風景は牛馬の放牧ばかり。しばらくすると再びレッドウッドの樹に囲まれ、尾根の頂上にあるCMRに到着。途中に人家の一つもないこんな辺鄙な所によく葡萄畑を... 海抜が高く降霧線の上に頭を出す葡萄の畝、(塩害を避けるうえで)太平洋からのちょうどよい距離、太古の海底隆起に起因する複雑な土壌組成、厚い岩盤と薄い表土が導く弱い樹勢等々。数か所に分布する「真のソノマコースト」の中にあって、フォートロスシービューには「ここならでは」のアドバンテージが多岐に及びます。 辺り一帯には、有名なサンアンドレアス断層が走り、プレートのぶつかり合いから尾根と谷が縦横に入り組みます。畑は尾根の上のみにあるので、CMRの畑内に立つと、それぞれの位置関係は「ほぼお隣さん」。谷を隔てた先に、ハーシュとブルースライドリッジを望むなど、見える範囲にグランクリュが集中しています。 畑では、フラワーズのCEOから「あそこがピーターマイケルの畑用地」と指さされましたが、当時は植樹前。後年、パーカー氏初の100点ピノはここから生まれました。ちなみに、ジャスミン・ハーシュさん(ハーシュのお嬢様)と話した際は「どこなの?隣なの?知らない...」と言われたり、もう一つのRP100点輩出源であるマーカッサンの畑は、その所在がミステリアス。栽培専業であり続けたマルティネリが自社レーベルでワインを造るにあたり、単一畑銘柄のブルースライドリッジを含む醸造をヘレンターリーが請負い(今は解消)、代わりに地主であるマルティネリの一部権利を得て 、それを自社管理することでエステイトの要件を満たす....といった関係です。(現所有権は不明)
《レイミー》 シャルドネ “FRS” フォートロスシービュー, ウエスト・ソノマコースト 「プチ・マーカッサン」ことマルティネリ・ヴィンヤード100%のハイパーAVAキュヴェ 【味わい】暖かみのある南国的な果実が持つ特色と、涼し気な柑橘類の美質が噛み合う様は、まさにレイミー・シャルドネのお家芸。一口に好バランスとは言っても、同一生産者の名高いグランクリュと村名ワインが同じベクトルを向かないケースもままあるように、全てのレンジに一貫させるとは容易でない。翻ってレイミーのシャルドネにはそういった懸念も無用。 桃、パイナップル、洋ナシ、メロンといったコクを持つ風合いに、冷涼な感をもたらすレモン、グレープフルーツ、青りんごの酸味。そういった果実由来の含みに加え、トースト、バニラ、はちみつ、ナッツ、丁子、石質なミネラル感などの二次的な風味を表すなど、時間の経過に従い多面的な表情を見せる。口当たり初期のふくよかさから、長く引かれるようなフィニッシュに至るまで、レイミーならではの釣り合いを堪能させてくれる。 ▼ 他社の下手なシングルよりもよほど贅沢 ブルゴーニュ・ボーヌ地区に並び語られるシャルドネの銘醸地ソノマにあっても、特別なステイタスを確立する地区がロシアン・リヴァー・ヴァレーAVAとソノマ・コーストAVA。 レイミーの場合、畑名なしのAVA銘柄であっても、使う果実は同一AVAの中で最も誉れ高い小地区に絞られる。 一方のAVA銘柄であるRRVでは、大勢が認めるロシアン・リヴァー・ヴァレー最高峰の小地区、ロキオリ界隈のウエストサイド・ロード沿い。そしてこちらのFRSでは、ウエスト・ソノマコーストの最重要エリア、フォートロス・シービューにフォーカス。その中身がマルティネリの果実100%ともなれば、一層と申し分なし。カルトシャルドネの象徴、マーカッサン・エステイトヴィンヤードの地主でもあるマルティネリ家とデヴィッド・レイミーが絡むとは、一種の盲点であったかもしれない。(意外でした) 【ワイン造り】発酵は土着の天然酵母に委ねるのみ。続く乳酸発酵(MLF)も培養酵母に頼らず自発的。シュールリーでは沈んだ澱を撹拌し旨味を抽出。フレンチオーク100%(新樽比率10%)×12か月の熟成では、タランソーにフランソワフレールと一流メーカーの樽のみを使用。濾過を施すことなく旨味を閉じ込め瓶詰め。 【品種構成】シャルドネ【原産地呼称】ソノマ群>ウエスト・ソノマコースト>フォートロス・シービューAVA【タイプ】[白] コクのある辛口 Dry【内容量】750ml
▼同一年に100点評価を獲得したレイミー シャルドネ “ハイド”と“ロキオリ”
ロバート・パーカー(ワインアドヴォケイト)|アントニオ・ガローニ(ヴィノス -VINOUS-)|ジェームズ・ラウビー(ワインスペクテイター誌シニアエディター)|スティーヴン(ステファン)・タンザー等々。著名な批評家の誰もがワールドクラスの筆頭級に推すレイミーのシャルドネですが、他にも別格視する人々の声を耳にします。 「絶対に間違えるはずがない。」と豪語した某エキスパートが、「有名生産者のボーヌ・グランクリュはこちら!」と断じたら逆であったり、名の通るブルゴーニュ贔屓は、「ピュリニーやバタールの特級に同等かそれ以上。」「コントラフォンが本当に造りたいのはこのスタイルである筈。」と感心しきりとか。 ところが価格はそれらの半額未満。