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「お知らせ」とは
※ホワイトハウス公式晩餐会採用ワイナリー※ 自家畑とワイナリーを所有するカリフォルニア初の日本人オーナー女性醸造家、 ブルゴーニュ品種のエキスパートとして成功を収めたアキコさんの結晶。 ピノ・ノワールとシャルドネのグランクリュ格が集まるソノマの有力エリアから 「和」との相性では当代随一の好ペアリングを示す柔和で雅やかな仕立て 《フリーマン》 ピノ・ノワール “ユーキ・エステート” ソノマ・コースト Freeman Vineyard & Winery Pinot Noir YU-KI Estate Sonoma Coast
■ カリフォルニア優良ピノノワールTOP30(ワインスペクテイター誌) ■ 世界ベスト・ピノノワール30選(フード&ワイン誌)
カリピノに精通する愛好家の間では、もとより高く評価されていたフリーマンですが、「シャルドネから知った。」という方も少なくないでしょう。 そのきっかけが以下の出来事。(クリックで画像拡大) 日米首脳会談後の公式晩餐会(※)で、シャルドネ “涼風”が白ワインのメインに供され、それが大手新聞紙面で取り上げられると、国内在庫が瞬く間に枯渇したものです。 (※2015年4月28日 故安倍晋三首相夫妻&バラク・オバマ大統領夫妻@ホワイトハウス)
■生産者概要 〜フリーマン・ヴィンヤード&ワイナリー〜 ケン・フリーマン氏と東京出身のアキコ・フリーマンさん夫妻により2001年設立。 当初の醸造はエド・カーツマン。(画像上の中段左側) 2000年代前半、全米ファインレストラン支持No.1ピノであった頃のテスタロッサを手掛けるなど、最も有能なピノノワール醸造家の一人に挙げられた人物である。 彼の造るテスタロッサを高く評価していたフリーマン夫妻は、2000年代初頭にカーツマン氏がテスタロッサを離れたと知るや、即座にコンタクトを試み招へいに成功。今もコンサルとしてフリーマンに携わる中、氏の下で長く研鑽を積むことで醸造責任者に昇格したアキコさんを陰で支えている。
フリーマン夫妻の出会いはワイナリー設立の15年前。 西洋美術史を学ぶために留学した先のニューヨークで出会うも、やがてアキコさんは更なる修習の為にカリフォルニアの名門、スタンフォードの大学院に進む。 結婚前の二人が意気投合したきっかけがワイン。 もとよりブルゴーニュ好きであった父のもとでアキコさんも早くからワインを嗜み、その思いが響き合った二人は、世界に通用するピノとシャルドネを自分達の手で造ることを夢見ていたという。 意を決し北カリフォルニアに居を構えた夫妻だが、その頃は理想の地を探すべく、北はメンドシーノから南はサンタ・バーバラまで600km超、300以上もの畑や栽培農家の視察を繰り返した。 その結果、辿り着いた先がソノマ郡のグリーン・ヴァレー地区(AVA)。 ロシアン・リヴァー・ヴァレー(カルトピノ発祥の地)、ソノマ・コースト(ピノの現代シーンで最重要エリア)の二地区が一部重複するグリーン・ヴァレーにあっても、フリーマンの畑は最も有望な同AVAの南西端に位置しており、歴代初のガローニ100点ピノを生んだリヴァーズ・マリーのプラットや、キスラーがピノのTOPキュヴェエリザベスに採用するフリーストーン=オクシデンタル地区にも近接する、通称“True Sonoma Coast”(真のソノマコースト)の一角にある。
《フリーマン》 ピノ・ノワール “ユーキ・エステイト” ソノマ・コースト 「エレガンスとバランスを伴うワインが私達の望み。」 アキコさんがそう述べるフリーマンのスタイルは、過熟ブームであった2000年代前半にあっても流行に左右されることなく、有機農業を基本として慎ましやかに造られ続けた。 信念を貫いた結果、カリフォルニアのミシュラン星付きレストランはもとより、世界各国の有名店でもオンリストされるなど、今では日本のコミュニティに限らず支持者を増している。 【造り手レビュー】ソノマ・コーストの「らしさ」を感じさせるパーフェクトなヴィンテージ。いずれのクローンも完璧に近い状態で収穫を終えた結果、この年のアキコズ・キュヴェとソノマコーストはユーキ・エステイト・ヴィンヤードが主体となり、ユーキそのもののキュヴェは25樽のバレルセレクションとなった。色調は濃く若々しさが伝わる。とても魅力的なアロマを放ち、スモモ、イチゴ、フレッシュハーブの香りに、フレンチオーク樽由来の含みを持ち、しっかりとした印象を残す。口中では上質なピノが持つモリーユ茸の風味に、ほどよい酸とタンニンからの骨格が感じられる。飲み頃としては向こう7〜9年がベスト。
▼フリーマンのピノと言えばアキコズ・キュヴェ?いえいえ。 更によく知られるべきはシングルのポテンシャル。(この辺りに畑を持つって、実はすごいことなんです。中身に比例して。)
一口にソノマ・コーストAVAとは言っても、それは広義の原産地呼称。広大な面積ゆえに、冷風の侵入経路や土壌組成の違いなどに従い区分けを図る必要があり、今では平坦部に差別化した丘陵(山岳)側の各エリアに小地区名が定められる。その丘陵地帯(山岳)に位置する太平洋寄りの小地区が、いわゆる“True Sonoma Coast”(真のソノマコースト)。一例として、最有力メディアのワインアドヴォケイト上で、世界で最も多くの100点ピノノワールを輩出するソノマコーストAVAとは、この“True Sonoma Coast”限りに100%集中する。 4〜5つのエリアが“True Sonoma Coast”に該当する中、かねてより有力三大地区の一つに挙げられる先がフリーストーン=オクシデンタル。ユーキ・エステイト・ヴィンヤードはそのフリーストーン=オクシデンタルにフリーマンが所有する自家畑であり、太平洋から8km程内陸に入った標高300mの丘に位置する。 とりわけピノ・ノワールとシャルドネのファインワインを実現するにあたっては、果実の急激な成熟は好ましくなく、ゆっくりと進む生理的成熟から、然るべき酸度が失われる前に香味成分の生成ピークを迎えたいところ。アラスカから南下する寒流の影響を色濃く受けるソノマの中でも太平洋岸寄り、フリーマンの自家畑がある辺りは、まさにそんな条件を満たす気候区分に属す。 海岸山脈に繋がる小さな尾根が縦横無尽に連なる一帯は、界隈を特色付ける冷たい海風に加え、果実の成育を促す日照量も十分。太古のプレート活動による海洋性堆積土壌の恩恵もあいまって、複雑性に秀でるブルゴーニュワインを望めるロケーションにある。(他の代表的な造り手は、オーベール、リヴァーズ・マリー、ラジオコトーetc.) ユーキ・エステイトに植わるピノノワールのクローンは、古くからカリフォルニアに伝わるヘリテージ、DNA(性格)による分類を経たディジョン系(#114、#667、#828)、スイス系(ヴェーデンスヴィル他3種)、分岐種体系化の先駆けマウント・イーデン、スーツケースクローン(カレラ)と多種多様。 ファインピノに求められる複雑感のある構成要素をもたらすうえで、確かなアドバンテージとなっている。 畑名はアキコさんの甥、悠樹(ゆうき)さんの名が由来。 「悠」とは、「時間的・空間的にどこまでも続くさま。気分がゆったりしているさま。」を表し、「樹」とは、畑を囲むレッドウッドの樹を意味するそう。そんな悠然たる環境を守るべく、敷地の一部(約9ha)は地元のナショナルトラスト運動に寄贈された。