■【次世代のカルトワイン十傑】これが当のボトル
カルトワインの王様ことスクリーミング・イーグルをパーフェクト評価(RP100点)に返り咲きさせたアンディ・エリクソンのPBがこのリヴァイアサン。
新興カリフォルニアワインの紹介で定評のあるサンフランシスコ・クロニクル紙から「将来のカルトと目される一つ」と称され脚光を浴びたものです。(The new cult wines: 10 wineries to watch)

▼アンディ・エリクソンのコメント
「リヴァイアサンとは、キリスト教に伝わる七つの大罪の内、『嫉妬』を司ると言われる巨大な海の魔獣、巨大な恐るべきものを意味し、ヘブライ語では『自ら折りたたみ集めるもの』の意もある。語源の通りに果実由来の力感とどっしりとしたコクがあり、自分が思うカリフォルニアワインの美質をぎっしりと詰め込んだ印象を抱かせる。
ワイン造りで最も創造的且つ楽しみを伴う作業は、ブレンドの工程にある。組合せが上手くいった時にだけ、ゴールに『完成』が待ち受けるパズルのようだ。
単に余ったワインを混ぜ合わせることはしない。五感を働かせ、調和をもたらす品種比率の探求を繰り返すことで、やがてパズルの完成を迎える。」

「土壌で味が変わる」との考えがありますが、リヴァイアサン用のヴィンヤードは黒曜石が覆う畑に、果ては天然ダイヤモンドを含む畑があったり。ぶどう品種の組合せや、オーク樽へのこだわり方も相当です。
氏のPBだからこそ可能とした冒険的な内容であり、醸造家として契約する先のワイナリーでは中々難しいことでしょう。

■ 現代カリスマの一人、アンディ・エリクソン醸造のボルドー系で唯一の1万円切り。昨今は東京・六本木で最も有名な某ステーキハウスの人気No.1赤ワインと聞きますが、それも納得の充実した味わいです。

リヴァイアサン by アンディ・エリクソン

スクリーミング・イーグル、ダラ・ヴァレ(マヤ)の醸造長を歴任し、鳴り物入りで登場したト・カロン・ワインカンパニーでは初代醸造長に就任。他にもアントニオ・ガローニ100点のマヤカマス、次世代カルト10傑に選ばれたホナタなど、アンディ・エリクソンのお家芸品種といえば、まずはカベルネ・ソーヴィニョン。
そのような中で造られたリヴァイアサンの品種構成とは、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体(50%以上)に、メルロ(15%前後)＋カベルネフラン＋プティ・ヴェルド＋シラー+プティシラー(各4〜13%)。
既成概念にとらわれぬことで実現された旨味あふれるワインです。

【味わい】赤黒く熟したプラム、色調の濃いチェリーやベリー類、コーラ、ココアのアロマが力強く、口中ではスパイス香が芳ばしく、白胡椒、マジョラム(しそ科のハーブ)、カルダモンの風味が膨らみます。力強さがありながらタンニンはきめ細やか。程よい酸がバランスよく備わるおかげで、喉ごしに過剰な重みをもたらしません。複雑味に満ちる味わいであり、アフターもしっかり長く持続します。若いうちの活力ある美味しさに加え、長期熟成の楽しみも残してくれる一本です。

▼ヴィンヤード構成（火山性土壌の山間部の畑を中心に歴史ある個性的な畑を厳選）
1) オブシディアン・リッジ・ヴィンヤード（レイク・カウンティ＞レッドヒルズAVA）
2) ワイルド・ダイヤモンド・ヴィンヤード（レイク・カウンティ＞レッドヒルズAVA）
3) ランチョ・サリーナ・ヴィンヤード（ソノマ＞ムーン・マウンテンAVA）
4) ファウスト・ヴィンヤード（ナパ・ヴァレー＞クームスヴィルAVA）

【ワイン造り】収穫果実がワイナリーに搬入された時から、最終工程のマスターブレンドに至るまで、全てのロットはヴィンヤード毎に個別管理。平均14日間の果皮浸漬による第一次発酵を経て、樽内でのマロラクティック発酵に移る。各ロットはそれぞれが個別にプレス。フレンチオーク100%×15ヶ月の熟成においては、ル・グラン、ラドゥー、セガンモローといった一流メーカーの樽を使用。人為的なデコレーションを過ぎたるものとせぬよう新樽比率はあえて25%に留めている。

【原産地呼称】カリフォルニア California【タイプ】[赤] フルボディ Full【内容量】750ml