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「お知らせ」とは
約束の地 サンタ・ルシア・ハイランズのトップ生産者 有力媒体でDRC特級に伯仲する「カリフォルニア ラ・ターシュ総本家」 ルシア by ピゾーニ・エステイト
モントレーで「いの一番」にその名が挙げられるピノ・ノワールの銘醸畑といったらピゾーニ。 カリ・ピノ生産者にとっては成功を約束されたヴィンヤードであると共に、カレラに並ぶ「カリフォルニア版DRC」として誉れ高きワインを生み出します。 その最大要因が、ラ・ターシュ起源の母株。 ラ・ターシュから隠し持ち込まれたピゾーニのピノノワールは、ラ・ターシュの特性を映し出すと言われます。 そして今、その遺伝子はピゾーニ家の他畑にも移植。 以下二つもラ・ターシュ クローンのピノを栽培し、内一つのゲイリーズは、「加州五大グランクリュ」(WE誌選)と評されるまでに飛躍を遂げています。 ●ゲイリーズ>> ●ソベラネス>>
■ DRCもタジタジの高評価 外部生産者へ果実を供す栽培家としても、幾つもの有名品を生み続けるピゾーニ・ファミリーですが、彼らにはドメーヌワインも擁されます。(栽培家元詰め) それがピゾーニ・エステイト。 日本の愛好家には「ピゾーニ・ピゾーニ」とも呼ばれ、最高の区画を優先的に使用していることからも、ピゾーニの頂点とは大勢の認識が一致するところでしょう。 専門メディアの賞賛も絶え間なく、最有力媒体のワインアドヴォケイトでは、DRC(ロマネコンティ社)を凌ぐ高評価が与えられる時も。(パーカーポイント)
ラ・ターシュ クローン100% ピノ・ノワールの全米五大グランクリュ 醸造はピゾーニ・エステイトのジェフ・ピゾーニ しばしばPisoni×Pisoniを脅かすルシア×ゲイリーズ ルシア by ピゾーニ ピノノワール ゲイリーズ(ギャリーズ) ピゾーニよりゲイリーズを好まれる方は少なくありません。 香りに味わいも複雑性に満ち足りるとは双方に共通するところですが、特に若い頃には、然るべく瓶熟を経るかプロのサービスを介す場でもなければ、ゲイリーズがお薦めです。 様々なイメージを膨らませる芳しいアロマに加え、花々、樹木、土っぽさといった二次的な香りもピゾーニより早く開花します。また、リリース後間もない頃のピゾーニに比べタンニンの重みがつつましく、SLH特有のスパイス感も穏やか目、且つ酸がもたらすバランスにも秀でます。 ▼ヴィンヤード概要 1997年、ゲイリー・ピゾーニは仲の良い「もう一人のゲイリー」と「もう一つの畑」を構えた。相棒はロアー(※)のオーナー、ゲイリー・フランシオーニ。(※ROAR:ロバートパーカー選Extraordinaryワイナリー) 二人のゲイリーが共同所有するだけに、その名もゲイリーズ。 ゲイリーズのピノもまた、ピゾーニ経由のラ・ターシュ・クローンが選ばれている。 その果実が渡る先には、テストロッサ、ロアー、コスタブラウン、キャピオーといった傑出ピノ生産者の名が連なる。そういった中にあっても、最も評価の高い1本がルシアによるもの。最有望区画を選べるなど、自家畑ゆえのアドバンテージもあってのことか、有力批評誌ではピゾーニとそん色のないポジションに推される年もある。 ▼ピゾーニとの違い ゲイリーズの所在はSLH地区のほぼ中央。冷風の入口、モントレー湾口からの(近い)距離に従い、ピゾーニに比べ酸の表れが増す。 午前中の穏やかな気温上昇を享受する東向き斜面はピゾーニに概ね等しいロケーション。20haの畑に植樹されたピノ・ノワールは全てがラ・ターシュ・クローンであるも、標高差がもたらす土壌組成の違いを鑑みてのことか、台木については複数のタイプが選ればれている。更には微気候等も考慮の上、果実収量や収穫タイミングが区画毎に異なるなど、量より質を求める姿が伺える。 ▼ラ・ターシュ クローン概要 ロマネ・コンティに等しきモノポール(単独所有)として、ロマコンと同列に語られる時もあるラ・ターシュ。テロワールなどの外部要因にも増し、ワインの味わいを決定的に左右する要素としてクローン(分岐種)の種別が挙げられる。 故にそのクローンは、ラターシュの特性を映し出す最たるファクターとも語られるが、その象徴がピゾーニ・エステイトのピノノワール。非公認であるも、「ピゾーニのピノノワールとは、違法に国境を越えたラ・ターシュの種苗に遡る」とは公然の秘密。カレラのロマネコンティ クローンに並び、「スーツケースに隠し持ち込まれた」との逸話から別名「スーツケース・クローン」と呼称される代表格でもある。 ▼ストーリー オーナーのゲイリー・ピゾーニは、大学卒業後の1974年に欧州へ旅し、ブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネに宿泊した。ある晩、地元の人達とワインを飲んだ後、彼はナイフを探しにホテルの部屋へと戻る。ナイフを手にしたゲイリーは葡萄畑に突き進み、幾つかの枝を切り取り、濡れたタオルに包まれた枝をスーツケースの奥深くに隠し込み帰国した。(パンツの中説もあり) その畑こそがラ・ターシュ。帰国後の彼は持ち帰った苗木を植え、自身の名を冠す葡萄園を設ける。かつて、ワインスペクテーター誌のライター、トーマスギャレット氏(Thomas Garrette)の取材結果で公とされ、関係者の舌を巻かせた一件であり、一頃(2005年頃)はピゾーニエステイトの公式WEBサイト上に、ラターシュ起源なる旨が表示されていたが、後年その記述は削除された。(検疫上違法と言われるが,,,苦笑)
▼ エリアマップ
▼ 以下は代表的ヴィンヤード(クリックで拡大)
▼ カリ・ピノ四大産地、モントレー群の最重要エリア。キーワードは「山腹の東向き斜面」
ソノマ|サンタ・バーバラ|メンドシーノに並ぶ州内四大ピノ産地の一角に数えられるモントレーだが、24万ha超にも及ぶ広大なカウンティ全域から名品が産出されるわけではない。 SFから200kmほど南下すると、ヘミングウェイが愛した地としても知られる、モントレーの湾口に辿り着く。そこから内陸方面へと10kmほど進むと幅広い谷(サリナスヴァレー)があり、その谷床を挟むように二つの山並みが連なる。 銘品を産出するシンボリックなエリアがこの辺り一帯。 谷床の東側に望むガビラン連山(Gabilan Range)には、1976年パリ事件ことジャッジメント・オブ・パリ(パリスの審判)の白部門第3位、10年後の第2回米仏銘醸リターンマッチで第1位に輝いたシャローンを始め、ジェンセンでお馴染み、カレラの自社畑も含まれる。但しそれらはあくまでも山並の高い海抜に位置する畑。海洋性冷気の進入経路をキーワードとする産地特性には属さない。 対する西側、サンタルシア高地(SLH)は、ブルゴーニュ系品種にとってはむしろ一層と好ましい環境。 「反対側とは全くの別もの」と評して良いかもしれない。 SLHの名高い畑は、大半が東向きのヒルサイドに位置する。 これは、午前中のたおやかな陽光を享受しつつ、午後の強い陽射しと、過ぎたる気温上昇が避けられることを意味する。 即ちそれは、「酸と糖のバランス」を生命線とするピノノワールにとっては願ったり叶ったりの要素。 SLH産果実の大半は、手工芸品を標榜する小規模生産者へと渡り、事実、誇らしげに畑名を冠する例も珍しくない。 片や、反対の東側に畑を擁す造り手とは、ジャクソン・ワインエステイツ(ケンダル・ジャクソン系)、ロバート・モンダヴィの親会社でもあるコンステレーション・ブランズ等々... まるで大資本の独壇場。 収穫期は早く、多産型ワインの顕著な出所であり、単一で畑名を冠する銘柄は一握りに限られる。 辺り一帯は太古の地殻変動により隆起した土地。海底にあった時代の名残として、土壌には豊富なミネラル成分が含有されるうえ、浅い表土の排水性もアドバンテージに挙げられる。 更には、地下数10メートルに走る温泉脈も特徴的な一つ。生きるエネルギーを地中に費やす葡萄樹は地上の樹勢が弱く、果房をたわわとせずとも、ファインワインに必須の、小粒に凝縮された少量の貴重な葡萄を実らせる。
●2021ヴィンテージ:アントニオ・ガローニ95点(ヴィノス -VINOUS-)