JUNKERS、ZEPPELIN、IRON ANNIEなどドイツの誇る歴史的な名称と結びついたブランド時計を次々生み出してきているポインテック社が、新たに「BAUHAUS」をブランドとした時計の生産を開始し日本でも2021年6月より販売が始まります。
バウハウスの名前は第二次大戦以前にデッサウに建てられたデザイン学校に由来し、この学校の哲学は極力装飾を削ったシンプルでクリーンな究極の機能美デザインを目指すことにあります。また、芸術家と実際の建築・工業エンジニアとの融合をも目指し美術から工業関係まで深くドイツ文化と結びついたバウハウス・ムーブメントを今尚生み出しています。
下記写真のビルは、1863年に金属加工会社としてスタートし1893年より時計の生産を始めたRUHLA(ルーラ社)のビルで、1929年バウハウス哲学のもとにシュライター&シュラグにより建設され、今尚バウハウス建築を代表するビルとなっています。このルーラ社は一時旧東ドイツの国営時計工場として時計生産をしていましたが、東西ドイツ統一後はしばらく操業停止していたこの工場をポインテック社は時計の組み立て工場として利用していましたが、2019年このルーラ社とビルはポインテック社の所有となっています。
この美しいバウハウス建築ビルのなかでバウハウスの時計も製造され、今後も名前が示すバウハウス思想にもとずく機能美を追求した多くの時計が生み出されるものと思われます。
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