厳密な定義はありませんが、シングルより小さいサイズのベッドをセミシングルベッドといいます。スモールシングル、またはSSサイズなどと呼ばれることもあります。長さはシングルと同じで、マット幅が約10cm、シングルより狭いものが一般的です。シングルが約1mですので、セミシングルだと90cm前後ということになります。ものによっては80cm幅のものを同じような呼びかたでいうこともありますので、寸法には注意してください。
このサイズのベッドの用途はもちろん、スペースの制約があり、なるべくコンパクトにおさめたい場所に置くためですが、2台並べて大きな1台のようにしたいときにも使われます。90cm幅を2台つければ、キングサイズの大きさになり、ダブルサイズよりずっと余裕が出ます。シングル2台を置くほどの余裕はないけれど二人で広々と寝たいとか、大きなベッドは置けるけれど、マットレスは一人分ずつ別々がいい、という場合は、セミシングル×2を検討してみるといいですよ。
セミシングルの長所は、コンパクトの一言に尽きます。場所をとらず、搬入もしやすいです。短所は、一般的なサイズではないため、合う用品が少ないことです。シングルでも置けるのであれば、その方が使い勝手は良いです。
まず、置くスペースの寸法をよく確認してください。90cm幅のベッドといっても、フレームのデザインによってサイズが変わりますので、幅、長さとも、最大で何cmまでとれるかを測っておく必要があります。また、コンセントつきのベッドをご希望の場合は、電源をとれる差込口が近くにあるかもご確認ください。
それから、自分にとってどんな機能が必要か、優先順位を決めましょう。棚がついていて、収納もたくさんあるものはもちろん合理的ですが、その分ボリュームが出ます。とにかく部屋に収納が少なくて、ベッドに多くついていた方がいいという場合は、多少背が高くても収納がたっぷりついたものを、とにかくスペースも価格もコンパクトにおさめたいなら、場所をとらず、設置も楽なマットレスベッドを選ぶと良いでしょう。
あとは、用品の確保です。前にも申し上げたように、セミシングルサイズのものは、どこででも売っているとは限りません。パッドとシーツも、ベッドを買うのと同じタイミングで、同じサイトやお店で揃えてしまうのが一番間違いが少なく、手配も楽です。2台並べてキングサイズとして使う場合は、まとめて1枚の大きなシーツで覆ってしまえばきれいに見えます。