指揮者・作曲家・ピアニストとして知られるレナード・バーンスタイン(1918−1990)の作品集。
「バーンスタインを知らない?」「名前は聞いたことがあるけど?」という人のために簡単に説明。
バーンスタインといえば、アメリカ人指揮者として史上初めてニューヨーク・フィルの音楽監督に就任(1969年)した話は有名ですが、その後もウィーン・フィル、ロンドン交響楽団、フランス国立管弦楽団など世界の有名オーケストラを指揮(客演)して数多くの名演奏を世に残しているメチャ偉大な指揮者です。
バーンスタインの作り出す音楽の魅力や気さくでおおらかな性格、情熱的でダイナミックな指揮スタイルは多くのクラシック・ファンを魅了し、後の指揮者にも多大な影響を与えました。
皆も知っている?ところでは、あの小澤征爾、佐渡裕なんかもバーンスタインの弟子なんですよ!!(有名な事実!) どうです? バーンスタインの偉大さがちょっと実感できました?
そんな偉大な指揮者:バーンスタインですが、作曲家としてもその天才ぶりを発揮して数多くの作品を残しています。
ブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」、ミュージカル「キャンディード 」、管楽器のための作品では「プレリュード、フーガ&リフス」などは有名ですよね!
このCDの一番の聴きどころは何と言っても、バーンスタインの代表作であるミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」からの組曲「シンフォニック・ダンス」。
この曲はミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」中の主要曲を集めてオーケストラ用に編曲されたもの。
23分とちょっと長いように思うかもしれませんが、曲調、場面展開がとっても気持ちよく、あっという間に23分が過ぎてしまう!というところは、さすがバーンスタインって感じ。
ミュージカルのストーリーを上手く生かした作りとなっていてプロローグ (Prolog) 、サムホエア (Somewhere)
、スケルツォ (Scherzo) 、マンボ (Mambo) 、チャチャ (Cha-Cha) 、出会いの場面 (Meeting
Scene) 〜クール (Cool) 〜フーガ (Fugue) 、ランブル (Rumble) 、フィナーレ (Finale)
と切れ目なしに次から次へと場面展開していくところは「ブラボー!!」の一言!!
ラストまで聴いちゃうと、ドップリとミュージカルの世界に入り込んでしまい、感動して泣いちゃうかも?(謎)
その他『ミュージカル「オン・ザ・タウン」より3つのダンス・エピソード』、『オーケストラのためのディヴェルティメント 』、管楽器のための作品『プレリュード、フーガ&リフス』などバーンスタインを知る上で最低限聴いておかないと!っていう作品が厳選して収録されているので、バーンスタイン初心者でも十分楽しめる内容となっています。
指揮はあの激ウマ吹奏楽団「ギィデ」の指揮者としても知られる「ノルベール・ノジ」、演奏はデハスケ社のCDなどで多くの作品を送り出している「ヨハン・ヴィレム・フジョー」ですから、安心&満足して聴くことができまっせ!!
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