アンティーク時計の魅力
アンティーク時計には現行の腕時計にはない様々な魅力があります。アンティーク時計は、もちろん現在は生産されていない時計です。
「世界に一つ」
その時計にしかない、時を経て刻まれた歴史。
美しいムーブメントや光りがあたった時のケースの輝きにはどことなく愛くるしい風情や趣があり、この時計がどのような時代を経て今現在ここにあるのか、そして以前はどのようにしていたのか、とまで考えさせてくれる。
まるで人と人とが巡り合う時のように、、、。
そして手元で動かすとゆっくりと針が動きだし、何十年もの月日を感じさせない「チッ チッ チッ」とリズミカルな元気の良い音が聞こえ始めます。
その小さなケースを手に取り腕にはめると、童心に返り時間さえも忘れ、いつしかアンティーク時計の虜になるでしょう。
アンティーク時計はその日からあなたに流れるような落ち着いた時間を演出してくれます。
そしてまたそこから世界に一つしかない歴史を刻み始めるのです。
唯一無二の一期一会
“アンティーク時計は同じものが二つとない”
む‐に【無二】
日本国語大辞典では
同じもの、同等のものが他に一つもないこと。
あるお客さまとお話をさせて頂いた時のエピソードがあります。
私自身も欲しいアンティーク時計を検討している際、あるお客様と話していると、そのお客様は仰りました。
『わたしは現行品では悩むことがあってもアンティーク、骨董品では悩みませんよ。』と。
私が「なぜですか?」とお伺いすると
『もう出会う事がないかもしれないから。』
『同じ時計には二度と出会えないことを念頭に、悔いのない買い物をしましょう。』
私は「そうですね」と答え、お客様の言葉に深く納得し決断しました。
その時からずっと大切にしている、私の人生の一期一会のアンティーク時計。
そしてなにより今でもそのお客さまとの出会いとご縁に感謝しております。
温故知新
アンティーク時計とは、
現在市販されている時計の中には、時代の経過で生憎にも、研究され最低限以上ものコストを省いてしまった大量生産の時計が多く存在します。
それらとは違う、当時のハイコストな品質と技術と装飾で造られた集大成。人間の手から作り出す芸術とも呼べる魅力がそこにあります。
アンティークの時代時代の、革新的な時計メーカーごとの針や素材や仕上げなど、その様々な洗練されたディテールやデザインは、現在の時計の原点といえる究極の一点ものの時計です。
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