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「お知らせ」とは
1950年代当時、日本国内の米軍基地周辺には、卓越した手振りの刺繍技術を持つ刺繍店が点在しており、日本へ駐在した米兵達はこぞって刺繍店へと足を運んでは“スカジャン”を特別にオーダーした。その背景には当時の為替相場が1ドル=360円であり、彼ら兵士達にとってみれば非常に安価で豪華な刺繍を施すことが出来た。こうしてスカジャン文化が開花して隆盛を極めて行った。朝鮮戦争が勃発すると、1950年代初頭から日本の入間や千歳、三沢に展開した第4爆撃戦闘航空団の第334爆撃戦闘飛行隊“イーグルス”。フロントには所有者“チャック”が所属したイーグルスの部隊章が輝いているが、正規の部隊章とは若干違ったローカルメイドならではの風合いが存分に生かされている。左袖に入った年号もレア度が高い。背面に施された刺繍は当時配備された最新鋭ジェット機、F-86セーバーと、韓国、アメリカ、日本の平和を願う思いが刺繍に込められている。戦争が終結するまで敵機を5機以上撃墜した米軍全体のF-86ジェットエースは39人に達し、その中で第4爆撃戦闘航空団から25人ものパイロットを輩出、輝かしい戦果を残した名門部隊である。リバーシブル面の身頃は、シルバー一色使いにカラフルな色糸で刺繍が施されているため、ジャパンマップと佇んだ舞妓が一層際立っている。マップに散りばめられた地名の“NAGASAKI”のNがHに変わっているのは当時間違えて刺繍されたそのままのご愛嬌。 ■ACETATE SOUVENIR JACKET スーベニアジャケットのなかで最もスタンダードな両面にアセテート生地を使ったリバーシブルタイプ。戦後当時のスカジャンには、シルクに似た高級感を持つ物資統制外品目のアセテートが使われていた。中綿がないため季節を問わず着用でき、独特なドレープ感も魅力といえる。
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