始まりは小山知良選手が世界GP125クラスに持ち込んだことから、その名が世界へと広がった。現在、KTMワークスチームの運営母体はチームアジョで、小山がGP125参戦1年目にアジョに所属していた縁もあり、採用につながったと言えるだろう。
2010年のGP125時代には、マルク・マルケスがタイトルを獲得した際のDERBI125にもADVANTAGE DIRECT DRIVE RACING DISCが装着されていた実績もある
2012年シーズンからスタートしたMoto3クラス初代チャンピオンを獲得したチャンピオン♯11、サンドロ・コルテセ選手
Red Bull KTM AjoチームのワークスマシーンKTM250FFRのマシンのブレーキディスクローターには、日本のアドバンテージが製作した『アドバンテージ レーシング ディスク ダイレクトドライブ』が装着されていた。
またMoto2初代の2010年開幕戦カタールGPで♯48、故富沢 祥也選手の劇的な優勝飾る
2016年シーズンのDYNAVOLT IntactGPの♯94、ジョナス・フォルが―選手の優勝など
輝かしい成績を残してきている
ADVANTAGE DIRECT DRIVE RACING DISCの大きな特徴はインナーローターとアウターローターを結ぶフローティングピンの形状にある。インナーとアウターの支持を、点ではなく面とすることで、
ディスクローターのひずみを抑え、焼けや熱の問題をクリアしている。もちろん、制動力、
コントロール性など、チャンピオンを獲得したサンドロ・コルテセやルイスサロム、ジャックミラーなど、各ライダーから高い評価を得た。
長年、全日本ロードレースの各クラスにレース用パーツを供給し、パーツの開発を進めてきた。J-GP3ライダーの菊池寛幸、仲城英幸、JSBライダーの須貝義行、J-GP2の関口太郎など、レース経験豊富でパーツに対して厳しい目を持つライダーたちが、長年、アドバンテージ製品を愛用していることは、その性能を何より証明するものと言えるだろう。
J-GP3クラスやスペイン選手権及び鈴鹿8時間耐久では上田昇率いるチームノビーが長年、アドバンテージ製のブレーキパーツ、ホイールを使用しており、今年のJ-GP2クラスで2勝を記録したウエビックチームノリックヤマハ時代のの野左根航汰も、同様にサポートライダーの一人である。こうしたライダーたちのアドバンテージを、たしかな技術が支えているのだ。