Antico Broilo
一般情報
家族経営で、オーナー/ワインメーカー/アグロノミストはすべてジョヴァンニ・デュリ
Giovanni Duli。
コンサルタントがレ・デュエ・テッレのフラヴィオ・バジリカータ。
年産2.7万本。銘柄ごとの本数はウェブサイトに記載あり。平均2000本〜5000本
7ヘクタールの葡萄畑を所有、2.5ヘクタールをリース、合計9.5ヘクタール。
完全なエステート・ワイナリーで他の栽培家からは葡萄は買わない。
トカイ1.5ヘクタール、リヴォッラ0.5ヘクタール、メルロ2ヘクタール、レフォスコ1ヘクタール、
スキオペッティーノ2ヘクタール、カベルネ・フラン0.8ヘクタール、ピノ・ノワール0.5ヘクタール。
約100年の歴史をもち、ジョヴァンニが4世代目。長い間葡萄栽培をし、
ワインを造ってきたがバルクで売っていたので、本格的に元詰めを始めたのは1999年。
海外市場でも評価されており、ベルギー、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本に輸出している。
ジョヴァンニは52歳。伝統的な葡萄栽培農家であり、栽培や醸造はすべて父から学んだ。
高品質指向のワイン造りについては、同じ村にいて長年の友人でもあるフラヴィオ・バジリカータから学んだ。
バジリカータは1999年の最初の年からずっとコンサルタントを務めている。
現在は息子のマッシモ Massimoが畑・セラーの両方で父を手伝い始めた。
彼はまだ大学で葡萄栽培と醸造を学んでいる最中。
テロワールの個性を重視したワイン造りが特徴で、人為的な介入を極力排する。
伝統的なワイン造りやスタイルを重んじ、ディテールにこだわる。
彼の村は昔からいい赤ワインを産していたが、近年は軽くあか抜けないワインばかりになってしまっている。
だがアンティコ・ブロイロのワインは凝縮感とエレガンスを備え、クリーミーな味わいである。
かといって、モダンで国際的な(無国籍な)スタイルではなく、あくまで伝統的な風味であり、
低収量がそれを可能にしている。同じエリアでブロイロのワインに比肩できるのは、レ・デュエ・テッレだけ。
ジョヴァンニは好奇心旺盛で、あらゆる可能性を検討する度量の大きさを持つ。
だからこそ、かなり年をとってから高品質なワイン生産を始めたにも関わらず、
最高の生産者にひけをとらないワインを短期間で造れるようになった。
畑のテロワールおよび葡萄栽培について
土壌は、ポンカ Poncaと地元で呼ばれる、石灰質と粘土が混じり合った土壌。
粘土に変性する途中の石灰岩で排水性にすぐれ、雨の多いこのエリアでは最高の性質を備えた土壌。
畑は二カ所に分かれるが、ともに南向き。片方は標高270メートルで急斜面、メルロとトカイが植わる。
もう一方は、標高100メートルの平地でその他の葡萄が植わる。
実質的に有機栽培で、化学肥料も農薬も使わないが、有機の認証は得ていない
(ジョヴァンニは認証制度を信じていないので)。
葡萄栽培は非常に厳密なもの。収量は低くヘクタールあたり5トン(搾汁率70%で35hl、法定上限は80hl)。
樹1本あたりの房数を厳しく制限し、グリーン・ハーヴェストを行う(比率は年によって変わるが、多いときは50%落とす)。
房周りは丁寧に除葉する。
ワイン造りについて
赤ワインは破砕・除梗して、ステンレス・タンンクおよびコンクリートタンクで発酵。
発酵開始後2、3日は30度前後の高温で発酵させ、その後徐々に温度が下がって行く。
温度管理は原則行わず、自然な推移にまかせる。発酵初期はピジャージュで、その後ルモンタージュに切り替える。
回数は日に2-3回。
赤ワインはアルコール発酵の途中でプレスして、樽内でアルコール発酵を終える。
MLFも樽内で生起。発酵前の低温マセレーションや発酵終了後のエクステンデット・マセレーションは行わない。
樽熟成はフレンチオークのバリック(225リットル)、あるいはトノー(500リットル)。
どちらを使っているか、および熟成期間については品種ごとに違う。
新樽比率は年・品種によって変わるがおおむね20%。
白は全房圧搾の後、大型タンクで発酵開始。発酵開始後1日だけタンクでスキン・コンタクトを行い、
樽に果汁だけを移して発酵継続。バリックか500リットルのトノーで、新樽比率は10%。100%MLFを経る。
プレスはプヌマティック・プレス。天然酵母・天然のMLFバクテリアのみ使用(白赤ともに)。
発酵時には亜硫酸は一切添加しない(白赤ともに)。
白赤ともに、樽熟成中も澱との接触を続け、バトナージュを行う。
赤ワインは清澄・ろ過一切なし。白ワインは軽いろ過のみ。
瓶詰め時に亜硫酸を少量添加。フリーで25g/hl(白赤ともに)。 |