| 植物が作り出す香り「精油」。精油の精とは本来「天」の意味があり、植物の本質、または生命といわれます。有機物質と呼ばれる数百の物質が集まって一つの香りを構成しており、油状の物質で水にほとんど混ざらず、抗菌作用や抗ウイルス性に優れた特性があります。 精油は、すぐに揮発してしまうものもあれば、長い間同じ香りを放つものもあります。この性質を利用して、植物は周りの植物と情報交換したり、外敵から身を守ったり、昆虫を呼んだりと、精油を情報伝達に利用しています。精油は産地、年、気候、採取時期などの条件によって香りが変化しますので、そのとき会えたその香りは一期一会の香りです。 有機物質とは炭素(C)、水素(H)、酸素(O)、窒素(N)、リン(P)、イオウ(S)などの組み合わせで構成されたものです。薬や食べものをはじめとして、香料、タンパク質、酵素、アミノ酸、石油、木、ブドウ糖などはすべて有機物質に分類されます。 これら有機物質の性質は、配列や組み合わせの違いにより香りがある物やない物、性状が気体・液体・固体とそれぞれ異なります。植物が作り出す精油も有機物質であり、炭素や水素、酸素等の組み合わせで作られています。この有機物質の中でも一番エネルギーが高いものが気体の性質を持つもので、植物中では精油と呼ばれます。精油は適材適所に用いることで効果が早く出るという利点を持っています。 |