山深い飛騨は交通が大変不便で昔は織物等の入手も困難だったため、多くは自給自足でした。 そのため女たちは綿や麻を糸にして織り、それを自分で染め、模様を染める技術はなかったため自分好みの模様を布に刺していました。そうすることにより布の強度を高めるという生活の知恵でもあったと思われます。 特に藍染めの紺地に白い木綿糸が描く模様は繊細で美しく、その素朴な美しさに魅せられて『飛騨さしこ』の製品が生まれました。
さしこの命はなんと言ってもその針目の美しさにあります。 この美しい針目は一針一針手作業で刺されるもので、針目の多い作品ともなるとそれこそ気の遠くなるような作業です。 そのため作品の大小に関係なく、そんな針目の数が多いほど(面積が大きいほど)、そしてなんといってもその針目の美しさ、それがさしことしての価値(価格)を決めるのです。
熟練した職人の手作業によって生み出される『飛騨さしこ』を、飛騨の民芸品としてご愛用いただければ幸いです。
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