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1852年以来、150年以上にわたってワインづくりをおこなってきたこの地を代表するつくり手で、プイイ=フュイッセ、サン=ヴェランなど所有する区画は25ヘクタールにおよぶ。
1960年代半ばよりシャトーを率い、名声を高めた当主ジャン=ジャック・ヴァンサンも60代半ばを過ぎ、現在は息子のアントワーヌがその実際を担っている。
1970年代、ムルソー、シャサーニュなど、コート=ドールの著名な産地に引けをとらないアペラシオンとしてプイイ=フュイッセの存在を知らしめたつくり手として注目を集めて以来、今もこの地でトップ・クラスのワインを生み続けている。輝きのある色合いとたっぷりした感のあるワインは、アペラシオンの特徴を十全に表していて、誰もが納得する味わいのプイイ=フュイッセとして広く世界中で人気を博している。
シャトーで特徴的なのがつくりにおけるマロ=ラクティーク発酵。
コート=ドールの白のつくり手において、例外はあるものの毎年きっちりとマロを終了させるが、シャトー・フュイッセの場合、年によりマロをコントロールする。最近では2004年、2005年は100パーセントおこなったが、逆に炎暑に見舞われた2003年は全くおこなわず、2002年は6割程度に抑えた。
鋭角的な酸が特徴であるリンゴ酸を生かしたワインと、マロ=ラクティーク発酵によりリンゴ酸を乳酸に変化させたそれの異なりを知るには、蔵にでも行って発酵途中のワインを試飲するしかないが、瓶詰めされた完成品でその違いをしっかりと体験できるのはワイン・ファンにとってなかなか興味深いものがある。
以前はスタンダードとヴィエーユ・ヴィーニュだけだったプイイ=フュイッセだが、1990年代に入ってアイテムが増えた。
プイイ=フュイッセ・キュヴェ・プルミエール・ジュンヌ・ヴィーニュは15年以下の若いぶどう樹を用いイノックスで熟成させた、最も気軽に愉しむことができるキュヴェ。
プイイ=フュイッセ・テット・ド・クリュ、ぶどうは15年から30年の樹齢で9ヵ月間イノックスのタンクと樽で熟成される、シャトーで最もポピュラーなキュヴェだが、2004年ヴィンテージからこのスタンダード・キュヴェのプイィ=フュイッセはラベルにテート・ド・クリュの文字が入り、ボトルにはシャトー・フュイッセのエッチングが付された新たなデザインでリリースされるようになった。
プイイ=フュイッセ・ヴィエーユ・ヴィーニュ、用いるぶどうは樹齢の高いもので60年に達し、平均でも30年以上。8割を樽発酵、樽熟成で仕上げたしっかりとした構成とふくらみのあるプイイ=フュイッセで、シャトーの名声を上げたのがこれ。
単一のクリマからのキュヴェは3つあり、全てフュイッセの丘にある区画で、樽発酵、樽熟成でつくられる。1.3ヘクタールの広さがあるレ・コンベットは新樽の使用はなし。シャトーの真裏にあるのが3つのなかで一番広い2.5ヘクタールのル・クロ。最もしっかりした構成のワインを生むのが0.7ヘクタールのレ・ブリュレで、新樽100パーセントで熟成される。
シャトーで最もプレスティージュの高いキュヴェがコレクシヨン・プリヴェ。これは3つのクリマのなかでも選り抜きのキュヴェをアサンブラージュしたもので、5年間シャトーで寝かせてから出荷される。1998年が最初のリリースで、その後2002年ヴィンテージまでつくられたが、2003年から2005年はなし。
マコン・ヴィラージュ、サン=ヴェランもそれぞれヴェルジソン、ダヴェイエの村々とプイイ=フュイッセの周囲に位置し、そのクオリティには高いものがある。 |