
クロ・ド・ベーズ、シャンベルタン、マジ、リュショット、シャルム、それにクロ・ド・ヴージョと尋常ならざるグラン・クリュのラインナップを擁するドメーヌは、1988年と元詰めを始めてからまだ20年そこそこ。
以前、父親のアンドレはその腕を買われ、オスピス所有のマジ=シャンベルタンの耕作責任者を任されていた経緯があり、また生み出すワインはジャド、ドルーアン、ルロワ社といった超一流のネゴスに引き取られていた。
元詰めを始めた現在でも、レジオナルやジュヴレ=シャンベルタンACなどはネゴスに樽で売却し、リリースするのはドメーヌの名を冠するに値するワインだけという志の高いつくり手。
樹齢もクロ・ド・ベーズで35年から40年、シャンベルタンで40年、他の区画もこれに準じ、安定している。
発酵は木製の開放桶で、ルモンタージュ、ピジャージュともにおこない各成分、色素の抽出を十分に図る。その後すぐにピエスには移さず、フードルでデブルバージュの後、樽熟に入る。
その際用いる樽はアリエ産。新樽はミレジムにもよるが、ヴィラージュで2割、プルミエ・クリュで3割から4割、グラン・クリュが半分前後という割合。シュル・リー状態で1 年と数ヵ月過ごし、オリ引きを1回、清澄はせずにフィルターをごく軽くかけて瓶詰め。
適度な甘味を纏った果実味にしっかりした酸が合わさるワインは、ジュヴレのテロワールを感じさせるタンニンが全体を引き締め、うまみが後から追いかけてくるタイプ。
また色調も濃厚さを感じさせはするもののピノ・ノワールらしい透明感をきちんと保ち、ジュヴレの風味、特徴がそのどれにも十全に表れ、加えてアペラシオン毎の差異もしっかりと反映している。
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