結城紬博物館

         


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結城紬博物館

第2回

結城紬はどんな場所にふさわしい?

〜結城紬のTPO〜


「結城紬ってどんな場所に着ていけるの?」

こんな質問が届きましたので今回こちらでご紹介させていただきます。


結論から言うと…
 ■観劇・お食事会・展覧会・お稽古事・ショッピング・旅行・デート・お正月・初詣
   などの街着・おしゃれ着・普段着としてお楽しみ下さい。

  結城紬にはストレッチ効果もあり、長時間の移動や観光でたくさん歩くときなど
 負担になりにくく、お楽しみいただけます。


 結婚式や結納、七五三のお母様としてなどフォーマルな場所には不向きです。
お茶会などの時は、先生や柳派、地域によって異なりますので、一度先生に相談してから
の方が良いでしょう。

結城紬はおしゃれ着として楽しめるのがいいところ…
帯あわせや小物選びで自分らしいお洒落が楽しめますね。


■あわせる帯
 結城紬にあわせるおすすめの帯は、染め名古屋帯か、金銀の入らない
織りの袋名古屋帯(八寸帯)がおすすめです。


■半衿
 基本は白の塩瀬ですが、冬の結城紬は縮緬、遊び着として着る場合は色の付いた
半衿でも大丈夫です。


■その他小物
 帯締めや帯揚げ、バッグなどのその他の小物はご自由にあわせて下さい。

いかがでしょうか?
結城紬はコーディネートが幅広く、帯をかえたり、いつもとは違う草履やバックをあわせて
みたりと自分なりのお洒落を和服で楽しめます。

また、和服で出かけると自然とやさしくされたり、施設によっては優遇されたりと嬉しいことも
あります。

今度の休日には是非、結城紬でお出かけ下さい。

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第1回 
結城紬の「軽い・温かい」秘密・・・
 それは、一本一本人の手でつむがれる【真綿の糸】



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持ち込み専用結城紬 湯通し
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よくあるFAQ    

ようこそ。【結城紬博物館】へ。
記念すべき第1回のテーマはやはり「真綿の糸」にさせていただきました。
その理由は
結城紬の特徴である軽い・温かいの秘密がこの真綿の糸にあるからです。


◆結城紬はシルク(絹)100%です。

 結城紬の糸作りのはじめは繭をお湯にいれて袋状にするところからはじめます。
そうです!ご存知の方も多いと思いますが、結城紬はシルク(絹)100%…。
ここは意外と忘れがちにされるので載せておきました。

さて、お湯の中でほぐれた繭を5〜6個重ねて袋状にし、乾かすと


←このような袋まわたが完成します。

この袋まわたから人の手で一本一本つむがれて本場結城紬の糸となります。

「この真綿、昔よく、風邪をひくと祖母が首にまいてくれました。」
「お布団に綿をつめるときに、綿が出てこないように真綿をひっぱりました。」

という方もいらっしゃるのではないのでしょうか。
さてさて、この真綿の優れた機能性をご紹介いたします。
1 空気をたっぷり含んでいるので暖かい …人の体温を吸収してくれます。
2 体にフィットする(体についてもなかなか落ちにくいです)
3 ふわぁ〜〜っと軽い …誰かにそっと置かれも気づきません。

さぁ、結城紬の秘密の謎がだんだん解明されてきましたね。

この袋まわたをつむぐとき、ほとんど撚りをかけずに行われます。
そのため、空気を含んだ糸ができ真綿の良さを保ってくれます。
←こちらがつむがれた糸

 おおよそこの一かたまり(1ボッチ)が7つ分で1反分の糸です。
繭にすると約2000個使用されております。


▼結城紬の糸をつむいでいらっしゃる方のお宅におじゃましました。

■冬空がまぶしい日、かねてから念願だった糸つむぎを今もされている方のお宅におじゃましました。

今回、おじゃまさせていただいたのは、結城市の南にある「江川」にお住まいの81歳の女性の方のお宅です。今でもオートバイでお出かけするという、とても元気でやさしい方でした。

そもそも、結城紬の糸は繭(まゆ)から直接つむぐ糸ではなく、繭をほぐして袋状【袋まわた】にしてから【つくし】という道具にかけて糸をつむいでいきます。

そのため、空気を含み撚(よ)りのない糸が出来上がります。この真綿の糸は触ってみると本当にふわふわで驚くほどの軽さでした。本場結城紬はこの手つむぎ糸を使用して織られている為、素朴な風合いの中のやさしい軽さと肌触り、暖かさが生まれてきます。
「私は、そんなに上手な方ではないんだけどね」と謙遜されるおだやかな口調で、 指先で糸状に引き出し、左手の親指と人差指でおさえ、その都度、唾をつけながら、右指先でひねりを加える。

この作業をてんぽ良く、気持ちが良いほどの速さで繰り返す。
このようにしながら糸をつむいでいらっしゃいました。

さらに「ザーッ、プッ」「ザーッ、プップッ」っとまたまた気持ちの良い音が聞こえてきました。なかなかこの様ないい音を出すのは難しいそうです。私も少しつむがせていただきましたが、残念なくらい音が出ませんでした。

「どちらで糸つむぎを習ったんですか?」
とお伺いしたところ、
「習ったわけではなく、親がやっていたのを自然に覚えたんだよ。でも、これはやる気がないと出来ないね。」
とにこやかな顔をされながら教えてくださいました。

昔は結城市周辺ではほとんどのお家で、農家の副業としてやられてた方が多かったようです。



■あっと言う間にもう真綿が残りわずかです。
最後まで見ていると真綿の最後の最後まで糸をつむいでいらっしゃいました。
「最後の方はね〜、本当に難しいんだよ。」
「でも最後まで大切にするんだよ。」

少しも真綿を無駄にしない。
そういえば、着物を仕立てるときも直線で裁断したりと洋裁よりはるかに布を無駄にしないような気がします。

こういう些細なところでも「和」の奥ゆかしさを感じました。

だいたい、この方は30分で1枚つむいでしまうそうです。
初めはぴんときませんでしたが、自分でやってみるとはるかに早いスピードです。




■→出来上がった結城紬の糸
 最初は一枚の袋状になっていた真綿から、素朴さのなかに控えめな光沢感が生まれた何ともいえない糸が出来上がりました。蚕→袋まわた→まわた糸→反物になっていく、しかも手作業で。結城紬の暖かさは、人の温かさがたっぷり入っているんだ!!と思うと反物を見たときに思わず微笑んでしまいました。

だから親子3代受け継がれていくんだ。

そんな愛情をたっぷり感じられた1日を過ごさせていただきました。ご協力いただいたお母様ありがとうございました。帰りがけにたくさんお土産をいただいてしまいました。最後の最後までほかほかになりました。また、今回お忙しい中、ご紹介いただきました現地の方にも御礼申し上げます。

 

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