カシミア山羊の貴重な内毛を工房で丁寧に紡ぎました。羊は世界で600種類いると言われており、メリノなどの高品質種もたくさんいますが、柔らかさにおいては、カシミアは別格です。カシミアの内毛は繊維が短く、紡ぎには技術が必要ですが、風合いを出すために、可能な限り甘撚りにしました。そのためタテ糸には使えないので、タテ糸にはこの風合いを十二分に生かす「シルクウール混紡糸」を使いました。
染色はすべて植物。鎌倉の谷戸で、季節ごとに採取するものを使用しています。
同じ植物を用いてもシルクの染め上がりとはまたひと味違って、暖かみと深みが出るのが、ウール植物染めの特徴です。カラーセラピスト監修の色のメッセージ付きなので、プレゼントにもいかがでしょうか。
かしみあ物語 〜冬のあったか、襟もとからハートまで〜
◆植物名◆ ヤブツバキ (アルミ媒染)
ヤブツバキは日本の古来種。園芸用の椿には、花が八重のものや、白やピンクのものなど様々ありますが、ヤブツバキの花は五弁、色も赤と決まっています。
工房の近所の空き地に、ヤブツバキの木があるのが前から気になっていたので、今年の1月に、枝を切りにいってみました。枝にはまだ固いですが、蕾がたくさんついていました。
木全体が、赤い花をつける準備をしていたせいでしょうか。煮出した液は、とてもきれいな赤で、ウールの糸を浸してみましたところ、それはそれは美しいと朱鷺色が染まりました。見ているだけで、心の奥がほわぁっと温かくなる感じがします。
花の少ない冬に、深紅の花をつけるヤブツバキですが、俳句の世界では春の季語。寒い時期にその花を見ると、春を待ちわびる心がムズムズするからでしょうかね。
※記述に関する参考文献一覧は、「店長の部屋」をご覧ください。
◆色のメッセージ◆※マフラーに同封されています。
ヤブツバキと蘇芳の朱鷺色
やさしい愛に包まれたいときに・・・。