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ヴィーニンガー(ウィーン)
世界で唯一、
首都にある商業ベースのワイン生産地域、
それがウィーンです。
現在も300軒ほどのワイナリーがあり、
総栽培面積は700haほど。
しかしながら、そのほとんどがウィーン名物と言える
ワイナリーが経営する季節限定のレストラン「ホイリゲ」
にて消費される安価なワイン造りに重きをおかれています。
その彼らの名物ワインが「ゲミッシュター・サッツ」と言われる
混植混醸ワインです。
昔はウィーンのワインの大半はこの製法で造られた白ワインでした。
中世には名声を得て、
ウィーンが誇るワインとして確固たる地位のあった銘柄でしたが、
60〜70年代にかけて潤沢な観光向けの大量消費ワインへと
姿を変えていくのです。
この輝かしい歴史の復活を目指しているのが、
ヴィーニンガー醸造所です。
1999年より念願であったウィーンの街が一望できる最高の畑
「ニュスベルク」を譲り受け、
世界に誇れる最高品質のゲミッシュター・サッツ造りを行っています。
オーストリアワインに精通する人々の多くが、
この生産者を、
オーストリアで最高峰クラスと評価しています。
「ワイナート」や「料理通信」でも大々的に取り上げられています。
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2009年3月 来日セミナー
3月19日と20日は続けて、
オーストリア・ウィーンの生産者フリッツ・ヴィーニンガー氏の
イベントに参加してきました。
19日は、オーストリア大使館商務部・商務参事官邸で行われたセミナー。
20日は、フレンチレストラン・プロヴィナージュさんで行われたメーカーズディナー。
19日のセミナーは、
エルンスト・ラーシャン参事官の挨拶から始まりました。

「オーストリア」という国名を、
「オーストリー」と名乗ってください!と発表したことで、
マスコミ等に取り上げられた参事官です。
知らない間に、「オーストリア」に戻ってしまいましたが。。。
いよいよ、ヴィーニンガー氏のセミナーが開始です。

彼の話を聞くのは、昨年8月のワイナリー訪問に続いて2回目です。
彼の話や、ゲミッシュターサッツの話をする前に、
まずワイン産地としての「ウィーン」について少し触れておきます。
世界で唯一、首都にある商業ベースのワイン産地です。
現在300ほどのワイナリーがあり、総面積700haの栽培面積があります。
ワイナリーが経営する、季節限定の居酒屋レストラン「ホイリゲ」が名物で、
地元の人や、観光客で賑わっています。
ウィーンの音楽を聴きながら、ワイナリーの中庭で食べる食事は最高です!

そこで飲まれるのが、
ウィーンの名物ワイン混植混醸【ゲミッシュターサッツ】なのです。
中世以降この製法で、すぐれたワインが造られていたようなのですが、
1960〜70年代にかけて、
観光客向けの大量消費用ワインへと姿を変えてしまいました。
そのことに問題意識を抱き、
過去の輝かしい歴史の復活を目指している
第一人者【フリッツ・ヴィーニンガー】氏です。
私もこのワインを昨年8月に現地で初めて口にしたのですが、
本当に驚きを隠せませんでした。
昨年出会ったワインの中で、最高の1本です。
彼のこの挑戦のスタートは、
ウィーンの最高峰と呼ばれている銘醸畑【ニュスベルク】を、
1999年に譲り受けたことに始まります。
ウィーン市内の南側ドナウ右岸で、
ウィーンの旧市街が一望できる最高の畑です。
貝殻石灰岩が主たる土壌で、
ミネラル感のしっかりとした味わいになります。

ウィーンの気候は、冷涼でありながら、
ハンガリー国境側に開けた地形のため冷涼すぎない、
非常に恵まれた気候です。
すぐれた土壌に由来するミネラル感と、
冷涼な気候の芯の通った酸、
冷涼すぎない気候によるふくよかさが、
ワインには備わっています。
そのようなテロワールの特徴を最もよく表現できるのが、
単一品種のワインではなく、
混植混醸のワインなのだ!との考えのもと、
彼のワインは生産されています。
(先日のシャプティエ氏のセミナーでは、
単一品種の方がテロワールを表現できると話していました。)
ヴィーニンガー氏のゲミッシュターサッツは、
9種類の品種の混植混醸です。
収穫時期も同じ時期に一斉に行います。
そのため、
早熟系(ピノブラン、ノイブルガー、トラミナーなど)は完熟した状態。
晩熟系(ヴェルシュリースリング、リースリング、ティアファンドラーなど)は
早熟な状態。
このような、ふたつのタイプのブドウが同時に収穫されることによって、
お互いの特徴を高める効果があるそうです。
彼自身の言葉を借りれば、
「さまざまな個性が一つにまとまって出来る
オーケストラのようなワイン!」と。
音楽の街ウィーンの、オーケストラのようなワイン。
なんとも心を惹かれます。
1999年に始まった彼の挑戦。
10年たった現在、
多くの生産者がゲミッシュターサッツを造っていることからも、
古き良き伝統の復活は目の前まで来ているように思います。
良いワインを造れるようになったので、いかに売るかも大切で、
今回の初来日となったようです。
私も、ヴィーニンガー氏のワインと、彼自身に惚れ込んだ一人です。
微力ながら、彼のワインの販売と、
ゲミッシュターサッツを広めるために頑張りたいです。
また、スローフードでも。「後世に残すべきもの」として認定されたそうです。
昨日、メーカーズディナーが行われた「プロヴィナージュ」さんは、
オーストリアワイン大使の同志・田中ソムリエさんのお店です。
彼は、グラスの使い分けの非常に上手なソムリエさんです。
昨日も、ヴィーニンガーの5種類のワインを、
それぞれ特徴に合ったグラスでサーヴィスしてくれました。

「ニュスベルク・アルテ・レーベン2007」は、
なんと大きな大きな金魚鉢のようなグラス
「リーデル・ソムリエシリーズ・グランクリュ・ブルゴーニュ」で
サーヴィスしてくれました。
ヴィーニンガー氏自身も、
こんなグラスで飲んだのは初めてだ!と話して上機嫌。
「トーキョー・スタイル」と言って、
ウィーンで広めようなんておっしゃっていました。
ついでに書かせていただくと、
田中ソムリエさんの、
ヴィーニンガー【ゲミッシュターサッツ】への熱い思いがなければ、
日本へは輸入されていなかったということです。
田中ソムリエさんの熱意が、
ヘレンベルガーホーフ山野氏の気持ちを動かし、
昨年からの正規輸入へとなったのです。
もし、このワインを飲まれて感動されたら、
田中ソムリエさんと、ヘレンベルガーホーフさんへ感謝ですね。。。
当店でも、
ヴィーニンガー氏のゲミッシュターサッツを3種類扱っております。
とにかく素晴らしい!
飲んでみてください。
ぜひ、おためしください。
(2009年3月19&20日)
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