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「2004年のルロワは凄い」
そんな噂を聞いて、あわてて確認したのですが、たしかに凄い。
逆説的ですが、「2004年は凄くなかった。だからルロワは凄い」そんな事実が判明したのです。
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2002年、2003年と「素晴しい作柄」と評されたヴィンテージが続いていましたが、一転、2004年はヒョウとウドンコ病などの被害で、ブルゴーニュは難しい年になりました。
パーカー・ドット・コムのヴィンテージチャートを見ても、
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● 2002年 93点
● 2003年 93点
● 2004年 86点
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という数字が出ています。
もちろん、作柄の評価がそれほどではなくても、一部の素晴しいドメーヌはやはりその実力を発揮していますし、当然素晴しいワインも生まれているのですが、やはりワインは自然の産物。
「気象条件の影響は避けられない」という事実は否めません。
それでは生産者たちはどうするのか?
その中でこの名門ルロワの2004年は、ひとつの答えを見せてくれたといえるのではないでしょうか。
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このヴィンテージに関してルロワが行ったのは、『グランクリュ(特級)、プルミエクリュ(一級)のすべてのワインを格下げすること』でした。
これは簡単なことに聞こえますが、生産する側としては大変な決断です。
生産者自身の名声と、銘醸畑の評価があれば、作柄がよくなくてもある程度の価格では取引されるはず。
それを下のクラスのワインとしてリリースすると、ラベルには銘醸畑の名が記せなくなるため、ぱっと見ただけではその威光が反映されません。
すなわち、本来の格付が持つはずの価格では取引されない恐れがあるのです。
それでもこだわりのある、そしてプライドのある生産者たちは、ときに自身のワインを格下げします。
この年のルロワもそうだったのでしょう。
「この出来は、“ルロワのグランクリュ”と呼ぶには値しない」
という決断があったはずです。
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ちなみに今回ご紹介する、“2004年のブルゴーニュ・ルージュ”ですが、
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●《特級》クロ・ド・ラ・ロシュ
●《特級》コルトン・ルナルド
●《特級》クロ・ヴージョ
●《一級》サヴィニー・レ・ボーヌ・レ・ナルバントン
●《村名》ポマール・レ・ヴィーニョ
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というブレンド。
驚きです。
結果的に価格は、「ブルゴーニュ・ルージュとしては破格の価格」になっていますが、それは我々ワインをたしなむ側の、このワインへの尊敬の念が反映されて、自然と本来の評価に落ち着いたといえるのかもしれません。
しかし、もちろん、本来「グランクリュ」としてリリースされた場合のことを考えると、「破格の安さ」です。
さらによく考えてみると、ルロワの銘醸畑がこれだけブレンドされたワインが飲めるなんて、逆にこの年にしか生まれないレアモノ。
おなじような「格下げ」をルロワが決断したのは、1994年以来です。
“作柄の難しい年にしか出会えない稀少品”というと、皮肉に聞こえるかもしれませんが、貴重なワインであることには間違いないでしょう。
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