 | ◆広重缶 日本橋より富嶽遠望図 歌川広重 筆
初代歌川広重(寛政9〜安政5年・1797〜1858年)は、江戸後期の著名浮世絵師で、「東海道五十三次」「名所江戸百景」などの作品は特に名高い。本作品は彼の数少ない肉筆画であり、更に、吉田映二( 戦前からの浮世絵研究第一人者で彼の著書 “浮世絵辞典 ”は今でも日本の浮世絵研究の原点とされている)による箱書と極書も添えられている。
遠望の富士山と江戸城の他、手前には「万治元年戊戌年 椎名兵庫云々」と刻された日本橋擬宝珠が描かれているがこの実物は現在、三井記念美術館と黒江屋が所蔵している。(榮太樓總本鋪蔵) |
 | ◆明治落成缶 日本橋開通記念絵葉書
明治44年4月3日、現在の日本橋が開通した折に、記念として売り出された絵葉書で、新しく架けられた日本橋全景写真を扱っている。特に本品が貴重なものとして興味をひくことは左上に貼られた「一銭五厘切手」に開橋当日の「44・4・3 後1―2」の日付消印が押されていることである。
撮影方向は、旧魚河岸側(現在の地下鉄B6出口付近)より、南西方向(榮太樓ビル側)に向けて撮影。 (榮太樓總本鋪蔵) |