「ライナー・ブラント」は、1993年に生まれたドイツの新進気鋭のブランドです。ライナー・ブラント氏は1990年、28歳でマイスターの資格を取得、そのわずか3年後に自身のブランドを持ちました。
時計師(ウォッチメーカー)という職業を、「職人技術という古いものと、デザインや精密工業という新しいものを絶妙なバランスで組み合わせるという離れ業をやってのけられる職業」という氏の時計は、確かに「クラシカル」と「スタイリッシュ」という相反する印象を見るものに感じさせます。
時計として過不足のないものを提供するという彼のポリシーは、プライスにおいては「私の時計は私の友人が買える値段であるべき」というシンプルな基準となっています。華美や機能にいたずらに走らず、腕時計の本来の機能/意味にこだわったモノづくりの姿勢こそ、ライナー・ブラントの姿勢、このブランドの魅力です。


プロダクツはフランクフルトとヴュルツブルクの間、シュペッサルトの森にあるアトリエでライナー他8名のウォッチメーカーとアッセンブル(組立て)の後、14日間かけて調整され、出荷されます。年間の生産本数はわずか500〜600点であるため、そのほとんどがドイツを中心としたヨーロッパで販売されています。こうした氏のモノ作りの哲学は経営にも現われ、時にはエンドユーザーからのメールの問い合わせに直接返信することもあるという、いまの生産規模を適正と考えています。メゾンの買収、再編の嵐が続くスイス時計産業界とは対極にある、稀少なインディペンデント・ウォッチメーカーのひとつと言えます。
|